インドでは、2022年6月14日に満月を迎えます。
この満月は、神への愛を綴った究極の詩人といわれるカビールの降誕祭として祝福されます。カビールの生没年ははっきりとしておらず、1398年–1448年、または、1440年–1518年という説が伝えられています。
カビールはヒンドゥー教徒として生まれるも捨てられ、低カーストのイスラム教徒の織工の夫婦に育てられたと伝えられます。生涯を織工として過ごし、その中でカビールは神への陶酔を美しい詞に綴り、多くの人々を引きつけました。
祭儀や儀式、偶像崇拝の形式主義を批判し、宗教を超えた神への愛を説いた教えは、インドの宗教観にも大きな影響を与えます。シーク教もまた、カビールの思想の影響を受けたものであると言われます。
神は、寺院や聖地ではなく、人々の心の中に、そして日常の一つ一つの行いにあるとカビールは述べています。
この1ヶ月後の満月は、グルに感謝の意を捧げるグル・プールニマーです。これからの1ヶ月が、皆様にとって気づきに満ちた時となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
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