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バガヴァッド・ギーター第4章

バガヴァッド・ギーター第4章第29節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

अपाने जुह्वति प्राणं
apāne juhvati prāṇaṁ
アパーネー ジュフヴァティ プラーナン
呼気を吸気に捧げる

apāne【男性・単数・処格 apāna】[〜において、〜のなかで]下息;肛門;入息
juhvati【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √hu】[彼らは〜、それらは〜](火の中に)注ぐ・投げ入れる、捧げる、供える
prāṇam【男性・単数・対格 prāṇa】[〜に、〜を]息、呼吸;活力、生気;風気;出息;そよ風、風;気力、精力、力;精神;個人我、全体と一致される宇宙精神;感官
※プラーナ(prāṇa)とアパーナ(apāna)という対語は、ブラーフマナやウパニシャッド諸文献に出る。W.Calandは、ブラーフマナとヴェーダ祭式文献を調べ、プラーナを「出息」、アパーナを「入息」とする。しかし、『マイトリ・ウパニシャッド』(2.6)では、プラーナは「上方に吐き出される息」、アパーナは「下方に向かう息」と定義されている。(中略)(上村勝彦注)

प्राणे ऽपानं तथापरे ।
prāṇe 'pānaṁ tathāpare |
プラーネー パーナン タターパレー
そして他の者たちは、吸気を呼気に(捧げる)

prāṇe【男性・単数・処格 prāṇa】[〜において、〜のなかで]息、呼吸;活力、生気;風気;出息;そよ風、風;気力、精力、力;精神;個人我、全体と一致される宇宙精神;感官
apānaṁ【男性・単数・対格 apāna】[〜に、〜を]下息;肛門;入息
tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また
apare【男性・複数・主格 apara】[〜らは、〜らが]後方の、遙かな;後の、次の;西方の;劣る;他の;卑しい;反対の;奇異の、異常の

प्राणापानगती रुद्ध्वा
prāṇāpānagatī ruddhvā
プラーナーパーナガティー ルッドヴァー
呼気と吸気の道を抑止して

prāṇāpāna【男性】呼息と吸息;呼気と吸気
gatī【女性・両数・対格 gati】[〜に、〜を]行くこと、前進、動作、行動、飛行;退去、出発;行進、進行;成功;〜の獲得;路、進路;出口;根源、根底;手段、方法、可能性;策略;避難所;状態、状況、条件、位置;性質;幸福;輪廻、人間の運命;風習
→prāṇāpānagatī【女性・両数・対格】[〜に、〜を]呼気と吸気の道;出息と入息の通路
ruddhvā【絶対分詞 √rudh】[〜して、〜してから]さえぎる、とどめる、はばむ、阻止する;抑止する、妨げる、抑圧する;(埃を)積む;支える、支持する;(処格)に閉じ込める、監禁する;閉じる、塞ぐ;包む、包囲する;閉じる;覆う;隠す、不明瞭にする、充たす

प्रानायामपरायणाः ॥
prānāyāmaparāyaṇāḥ ||
プラーナーヤーマパラーヤナーハ
呼吸法に専念した

prānāyāma【男性】呼吸の一時的停止;調息法;気息調節、呼吸の調節
parāyaṇās【男性・複数・主格 parāyaṇa】[〜らは、〜らが]最高の目的、最後の頼り、保護(処)、主要事、精髄;(属格)を決定するもの 【形容詞】〜に全くふける、余念のない、一身を捧げた、専心した
→prānāyāmaparāyaṇās【男性・複数・主格】調息法に専心した、呼吸法に専念した

अपाने जुह्वति प्राणं प्राणेऽपानं तथापरे ।
प्राणापानगती रुद्ध्वा प्रानायामपरायणाः ॥२९॥

apāne juhvati prāṇaṁ prāṇe'pānaṁ tathāpare |
prāṇāpānagatī ruddhvā prānāyāmaparāyaṇāḥ ||29||
他の者たちは、呼吸法に専念し、呼気と吸気の道を抑止して、
吸気を呼気に、呼気を吸気に捧げる。

ヨーガの技法であるプラーナーヤーマ(呼吸法)について述べられています。呼吸法により、自身と世俗に対する欲望を制御することができます。
プラーナーヤーマにおいて、息を吸い込むことはプーラカ、吐き出すことはレーチャカ、そして息を止めることはクンバカと呼ばれます。プーラカ・クンバカとレーチャカ・クンバカを、ある特定の比率で行うことが、プラーナーヤーマ(呼吸法)の技法となります。

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