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雑記帳

シャーンタードゥルガーの力

悪を滅ぼす無敵の戦士であるドゥルガー女神は、8本、ときには10本の腕とともに崇められることがあります。
この数多の腕は、ドゥルガー女神の遍在する計り知れない力の象徴であると伝えられてきました。
その手に握られた悪を滅ぼす武器の数々が、ドゥルガー女神の偉大さを投影しています。

そんなドゥルガー女神の姿の中に、4本の腕で現れるシャーンタードゥルガーという姿があります。
シャーンタードゥルガーは、平和をもたらすドゥルガーを意味し、恐ろしい側面が崇められるドゥルガー女神の姿の中で、平和な側面が強調される姿です。

そんなシャーンタードゥルガー女神は、4本の腕のうち2本の腕で、蛇を握っています。
この2匹の蛇は、ヴィシュヌ神とシヴァ神をあらわすと伝えられてきました。
そこには、私たちの霊性を育むある興味深い説話が伝わります。

かつて、維持神としてのヴィシュヌ神と、破壊神としてのシヴァ神の間で、その役割の本質的な違いから争いが起こったことがありました。
二人の争いは激しい衝突になり、万物が苦しみ始めます。
創造神であるブラフマー神は事態を憂慮し、ドゥルガー女神に平和を回復するよう求めました。
そうして呼び覚まされたドゥルガー女神は、片腕でヴィシュヌ神を、もう一方の腕でシヴァ神を抱きしめると、その争いを鎮め、平和をもたらしたと伝えられます。

このヴィシュヌ神とシヴァ神の争いは、ヴィシュヌ派とシヴァ派といった異なる宗派の争いとされる一方で、私たちの内なる世界にも起きているとされます。
それは、ヴィシュヌ神を維持、シヴァ神を変化として見ることができます。

私たちは日々において、新しい何かに恐れを抱き、現状を維持しようとする気持ちを抱くことが多くあります。
その現状を打破し成長することを望んでも、なかなか変化を受け入れることができず、その葛藤で思い悩むことも少なくありません。

しかし、季節が巡り、身体が老いていくように、この世は常に変化をしています。
連綿と続く人生において、こうした変化を恐れずに受け入れることは、霊性修行のひとつとして捉えられてきました。
それは、自分自身の中心にある、光り続ける不変の存在に気づくことに他ないからです。

インドでは、この大自然を動かす偉大な力が女神として崇められています。
女神たちは、創造、維持、破壊に逆らうことなく、その法則に則って動き続けます。
悠々と動き続ける自然の中で、女神への祈りを通じてその力に繋がる時、私たちは内なる葛藤を鎮め、人生を真っ直ぐに進んでいくことができるはずです。
そうしてたどり着く場所は、光に満ちた至高の地であるに違いありません。

(文章:ひるま)

参照:Goddess Shantadurga

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