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雑記帳

闇から光への道のり

秋が深まり、インドでは続いていた9日間に渡るナヴァラートリが終わりを迎えました。
季節の変わり目に祝福されるナヴァラートリでは、大自然のあらわれである女神への熱心な礼拝が続きます。
そして、この秋のナヴァラートリの終わりに祝福されるのが、ダシャハラーです。

ダシャハラーは、ドゥルガー女神が悪神マヒシャースラを倒した日として、また、ラーマ神が魔王ラーヴァナに打ち勝った日として崇められます。
悪に対する善の勝利を象徴する、とても意義深い日であり、今年は10月19日にあたります。

このダシャハラーから21日後に祝福されるのが、光の祭典であるディーワーリーです。
ディーワーリーにはさまざまな神話が伝わりますが、その中の一つでは、ランカ島でラーヴァナを倒したラーマ神が、アヨーディヤー王国へ凱旋した日であると伝えられます。

ダシャハラーとディーワーリーの間が21日間であるのは、ラーマ神がラーヴァナを倒しアヨーディヤー王国へ戻るまでに、21日間かかったからだと信じられます。
興味深いことに、Google マップでルート検索をすると、その道のりが同じように21日間と表示されることで話題になりました。
偶然の一致かもしれませんが、現代の技術を通じて垣間見る古代の叡智には、どこか神秘性を感じます。

そして、その21日間の間には、一年でもっとも明るいと信じられる満月を迎えます。
その明るい月夜から一気に暗闇へと落ちる新月の夜、ディーワーリーが祝福されます。
この日、私たちは正義の象徴であるラーマ神を迎え入れるために、光を灯します。

私たちの歩みは、ラーマ神の行状記に見られる壮大な物語と同じように映ります。
さまざまな出来事に翻弄される人生のなかで、奮闘する私たち。
しかし、それらはすべて、闇から光へと向かうための道のりに他ありません。

今年のディーワーリーは、11月7日です。
ラーマ神を内なる世界に迎え入れるためにも、これからの21日間を大切に過ごしたいと感じます。
皆様にとっても、実りある時となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)

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