スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

正義の下へ

ナヴァラートリの9日間を通じて行われる断食や祈り、瞑想は、自身の内の真っ直ぐな正しさを呼び覚ますような感覚であることを今思い返しています。そしてこのナヴァラートリの最後に訪れる「ラーマ・ナヴァミー」、正義や美徳の象徴であるラーマ神の降誕祭が、まさに、その正しさの誕生を意味しているかのように存在しています。
インドの神話では、ラーマ神の統治の間、王国は平和と至福に満ちていたと伝えられます。真の正義と美徳に支配された時、そこには如何なる悪も、混乱も疑いも生じることはないことを理解させられます。そしてそれは、自身を正義と美徳の下に導くことによって、その内が平和と至福で満たされることを私たちに語りかけているかのようです。
そんな正義や美徳は、自身の内に既に存在しているものです。様々な現象によってその事実が見えなくなる日々の生活の中で、私たちは時に強くそのことに気づく必要があります。ここでこうして訪れる祝祭を通じた行いは、確実にその正義へと自分自身を導いてくれるように感じます。例えば断食を通じ物質である肉体を浄化すること、そして祈り神を瞑想するこことで心を浄化すること。それらの後に現れる人々が本来持つ純粋な質に支配される時、その精神は正義と美徳に満たされます。
苦難や悲嘆、疑惑に苛まれることがあっても、私たちは常に、それだけで純粋な精神であることを忘れることがあってはなりません。その事実にどんな時も気づいていること、それが日々を美しく生きていくための術であり、そしてこの世に生を受けた修行でもあるのだと実感しています。それを思うと、正義の下で、自分自身がどれだけ自由で、そして至福にあれるのか、日々の行いの中で実践したいと思うのです。全ては、自身の行いを通じて見える、神の姿です。
流れるように過ぎ去る日々の中で時に忘れてしまうその事実に、このナヴァラートリを通じ、強く気づく瞬間があることに喜びを感じ、深く感謝をしています。そして2013年のラーマ・ナヴァミーは4月19日です。この時が、皆さまにとっても正義と共に神聖な時となりますこと、心よりお祈りしております。
(文章:ひるま)

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

CATEGORY

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP