続いていた大きな祝祭を終え、とても静かな日々を過ごしています。このディーワーリーを境に、北インドはぐっと冷え込み、短い冬を迎えます。こうして祝祭と共に移り変わる季節を感じていると、古くから人々が自然と深く密接に生きてきたことを実感してなりません。
自然を中心に据えた生活が生み出すリズムは、日常をより豊かに、そして過ごしやすいものとしていくことを度々感じる瞬間にいます。このディーワーリーの真っ暗な夜、光だけがある光景は何よりも美しく、その中で、自然の火に調理された食事から得るプラーナと、大地により近づき眠る中で得る安心と安定は、何よりも自身の内に平安をもたらすものでした。
時間や物に追われる現代社会の中で生きる私たちは、体が本来持つエネルギーを見失う瞬間に溢れています。テレビやインターネットなどから発せられる多すぎる情報、無駄の多い食事、過剰すぎる光など、気づかぬうちに心身には混乱が生じ、内なるエネルギーはその行き場を失いさまざまな困難を引き起こします。
利便性は増すにも、失われていく時間、多くの良薬に恵まれながらも、増え続ける病。乱れたエネルギーによって生存本能を見失いつつある私たちは、やはり今この瞬間に、本質とは何か、見直さなければならないと切に感じています。
例えば、チャクラを通じ自分自身の持つエネルギーに均衡を図るヨーガは、その一つ一つの動作が確実に自分自身を在るべき場所へと引き戻していきます。少しの間でも呼吸に意識を向ければ、とても大きな空間とともに在るべき姿が見えていきます。これらは全て、在るがままの自分を見つめ直すものにすぎません。
そうして内なる世界を見つめる時、この肉体の内は、何よりも神聖なエネルギーに満ちていることに気がつきます。外界を通じ思考や感情が生み出す余計なものに乱されるそのエネルギーを、在るべく場所に導くことで、自分自身の本質もまた際立っていくに違いありません。
この大自然がそうであるように、ただそこに存在すること、それを実践したいと強く感じています。それは、この自然と共に生きるというシンプルなことにすぎず、この祝祭を通じた自然の姿がまた、その大切な事実を教えてくれたように感じています。
(文章:ひるま)
雑記帳
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