インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
युक्ताहारविहारस्य
yuktāhāravihārasya
ユクターハーラヴィハーラッスヤ
適度に食べ、散策し
yukta【√yujの過去受動分詞】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、〜に専心した;(具格)に忙殺された、〜に専念した;(処格)に熱中した;集中した;〜に適した・相当する・ふさわしい;正しい、正確な;〜に適応した
āhāra【男性】もたらすこと、持ち来ること;食物、糧
vihārasya【男性・単数・属格 vihāra】[〜の、〜にとって](言葉の)配置、転置;三聖火;ぶらぶら歩き、散歩;気晴らしすること・享楽すること・楽しむこと;休養の場所
→yuktāhāravihārasya【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]適度に食べ、散策すること;食事、気晴らしを節する
युक्तचेष्टस्य कर्मसु ।
yuktaceṣṭasya karmasu |
ユクタチェーシュタッスヤ カルマス
所作において、適切に振る舞い
yukta【√yujの過去受動分詞】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、〜に専心した;(具格)に忙殺された、〜に専念した;(処格)に熱中した;集中した;〜に適した・相当する・ふさわしい;正しい、正確な;〜に適応した
ceṣṭasya【中性・単数・属格 ceṣṭa】[〜の、〜にとって]運動、身振り;活動;行為、生活態度
→yuktaceṣṭasya【中性・単数・属格】適切に行動すること、行動を節する
karmasu【中性・複数・処格 karman】[〜らにおいて、〜らのなかで]行為、作業;作用、職業;儀式;結果;運命(前世に行った行為の結果)、業
युक्तस्वप्नावबोधस्य
yuktasvapnāvabodhasya
ユクタスヴァプナーヴァボーダッスヤ
正しく就寝、起床する者にとって
yukta【√yujの過去受動分詞】くびき(軛)につながれた、(処格)に従事した、〜に専心した;(具格)に忙殺された、〜に専念した;(処格)に熱中した;集中した;〜に適した・相当する・ふさわしい;正しい、正確な;〜に適応した
svapna【男性】眠り;夢;眠気;眠りに耽ること
avabodhasya【男性・単数・属格 avabodha】[〜の、〜にとって]醒めること;知覚、認知、知識
→yuktasvapnāvabodhasya【男性・単数・属格】[〜の、〜にとって]正しく眠り、目覚めること;睡眠、覚醒を節する
योगो भवति दुःखहा ॥
yogo bhavati duḥkhahā ||
ヨーゴー バヴァティ ドゥフカハー
苦を滅するヨーガが為せる
yogas【男性・単数・主格 yoga】[〜は、〜が]ヨーガ、精神の集中、組織的な超脱法、瞑想、静慮、心統一
bhavati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在、√bhū】[それは〜、彼は〜]ある、存在する、〜となる;生じる
duḥkhahā【男性・単数・主格 duḥkhahan】苦痛を滅する
युक्ताहारविहारस्य युक्तचेष्टस्य कर्मसु ।
युक्तस्वप्नावबोधस्य योगो भवति दुःखहा ॥१७॥
yuktāhāravihārasya yuktaceṣṭasya karmasu |
yuktasvapnāvabodhasya yogo bhavati duḥkhahā ||17||
適度に食べ、散策し、所作において適切に振る舞い、
正しく就寝、起床する者にとって、苦を滅するヨーガが為せる。
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