インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
अनन्यचेताः सततं
ananyacetāḥ satataṁ
アナニヤチェーターハ サタタン
常に心を逸らさず
ananyacetās【男性・単数・主格 ananyacetas】(処格)に専念する
satatam【副詞】絶えず、何時も、常に、永久に
यो मां स्मरति नित्यशः ।
yo māṁ smarati nityaśaḥ |
ヨー マーン スマラティ ニッティヤシャハ
絶えず私を憶念する者は
yas【男性・単数・主格、関係代名詞 yad】[〜は、〜が]〜であるもの、〜である人
mām【単数・対格、一人称代名詞 mad】[〜を、〜に]私
smarati【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 √smṛ】[彼は〜、それは〜]記憶する、心に留める、想起する、思い出す、遺憾に思う;伝える、教える、主張する;読誦する
nityaśas【副詞】不断に、絶えず、恒久的に
तस्याहं सुलभः पार्थ
tasyāhaṁ sulabhaḥ pārtha
タッスヤーハン スラバハ パールタ
彼にとって、私は獲得しやすい、アルジュナよ
tasya【男性・単数・属格、指示代名詞 tad】[〜の、〜にとって]彼、それ、あれ
aham【単数・主格、一人称代名詞 mad】[〜は、〜が]私
sulabhas【男性・単数・主格 sulabha】獲得・発見しやすい;(―゜)に接近しやすい;安価な;(―゜)に適した・適合した・適当な・ふさわしい・似合う・固有な
pārtha【男性・単数・呼格 pārtha】[〜よ]プリターの息子。アルジュナのこと。
नित्ययुक्तस्य योगिनः ॥
nityayuktasya yoginaḥ ||
ニッティヤユクタッスヤ ヨーギナハ
常に専心しているヨーガ行者にとって
nityayuktasya【男性・単数・属格 nityayukta】(処格)に常に従事している、絶えず傾注している・注意深い
yoginas【男性・単数・属格 yogin】[〜の、〜にとって]ヨーガ行者、修行者、実践者
अनन्यचेताः सततं यो मां स्मरति नित्यशः ।
तस्याहं सुलभः पार्थ नित्ययुक्तस्य योगिनः ॥१४॥
ananyacetāḥ satataṁ yo māṁ smarati nityaśaḥ |
tasyāhaṁ sulabhaḥ pārtha nityayuktasya yoginaḥ ||14||
アルジュナよ、常に心を逸らさず、絶えず私を憶念する者、
その常に専心しているヨーガ行者にとって、私は容易に得られる。
コメント