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マカラ・サンクラーンティ2024:春の訪れを祝う収穫祭

マカラ・サンクラーンティの意義

2024年1月15日は、マカラ・サンクラーンティの吉日です。
マカラ・サンクラーンティは、春の訪れを祝う豊かな収穫祭として知られています。
このお祭りは、インドだけでなく、東南アジアの国々においても、文化と歴史の深い繋がりを持つ祝賀行事として広くお祝いされます。
古代より続くこのお祭りは、季節の変わり目を祝い、新たな希望と喜びをもたらします。

天文学的現象とその文化的意味

「マカラ」は山羊座、「サンクラーンティ」は変遷を意味します。
この日、太陽が山羊座に入ることからマカラ・サンクラーンティと名付けられました。
これは、日本の冬至に相当し、一年でもっとも昼が短い日にあたります。
この日を境に、太陽は北方へと回帰し始めるウッタラーヤナが始まります。
インドではこの日は深い意味を持ち、太陽の動きがもたらす変化の中で自然のサイクルと宇宙の力を感じる特別な時となります。

バガヴァッド・ギーターにおけるウッタラーヤナ

インドの聖典「バガヴァッド・ギーター」では、ウッタラーヤナについて、次のように述べられています。
(バガヴァッド・ギーター第8章第24節)

अग्निर्ज्योतिरहः शुक्लः षण्मासा उत्तरायणम् ।
तत्र प्रयाता गच्छन्ति ब्रह्म ब्रह्मविदो जनाः ॥२४॥
agnirjyotirahaḥ śuklaḥ ṣaṇmāsā uttarāyaṇam |
tatra prayātā gacchanti brahma brahmavido janāḥ ||24||
祭火燃え、光明あり、昼、白月、太陽が北進する6ヶ月の間、
その時に逝去するブラフマンを知る人々は、ブラフマンに赴く。

これは、ウッタラーヤナ期間中の死が、成就への重要な一歩であるとするインドの伝統的信念を反映しています。

ビーシュマの選択とその象徴性

この信念に基づき、マハーバーラタの英雄であるビーシュマは、吉兆の時に死ぬことを望み、ウッタラーヤナが訪れるまでの間、矢でできた臥床で死を待ったと伝えられています。
この神話は、インド文化における時間と宇宙の法則への深い敬意を示しています。

祝祭の伝統と儀式

マカラ・サンクラーンティの日には、インドの各地で人々が早朝から沐浴をし、祈りを捧げ、太陽の恵みに感謝するとともに豊作を祈願します。
この日は、精神的な恩恵を受けるためにも重要な日とされており、多くの人々にとって特別な意味を持つ時となります。

占星術的な意義

プラーナ文献では、マカラ・サンクラーンティから1ヶ月間、太陽神スーリヤが息子である土星神シャニを訪れると記されています。
山羊座は、インド占星術においてシャニが支配する星座です。
この期間中、通常は関係が良くない父スーリヤと息子シャニが(敵対星座)、お互いの関係を再確認することになります。
占星術的には、よりよい家族関係を築き、その関係が正しい方向へ向かうための重要な時期であるといわれています。

神々の昼の始まりと祭事の中心

ウッタラヤーナである太陽が北へ向かう6ヶ月間(冬至から夏至の間)は、神々の昼と考えられ、多くの祭事がこの期間に集中して行われます。
この時期は、宇宙との調和を求めるための特別な機会として捉えられています。

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