ヨーガの修行は、天台宗の千日回峰行、日蓮宗の修行と並んで、「世界三大荒行」のひとつだと、テレビで僧侶の方が話しているのを見た記憶があります。
たしかにヨーガの本場、世界の屋根・ヒマラヤで修行するのは確かに厳しいと思います。
以前修行でタポワン高原(標高4500m)に行った時、そこから見えるシヴァリンガ峰の雄大な姿に圧倒されていました。この山は別名メール山(須弥山・仏教で宇宙の中心にあると考えられる山)とも呼ばれており、その威容は、標高4000mのゴームク(ガンジス川の源流域)からみるものより、さらに数倍の素晴らしさがありました。
シヴァリンガ峰の横には小さな峰があります。これを現地の人は「子シヴァリンガ」と呼んでいます。
突然地元の知り合いのサドゥが「あの、子シヴァリンガの頂上まで行ってこよう。大丈夫、6時間もあれば戻って来れる。」と言いました。タポワンから見てもはるかな高さですから、標高5000mはゆうに超える高さでしょう。その高さまで行くと空気中の酸素の量はとても少なくなります。またタポワンへ来るまでにも、すでに大変な難所を通ってきて、かなりの疲労もしています。
その上さらに、チャッパル(サンダル履き)のサドゥは、そこまで半日で行って帰ってくるのですから、人間業とは思えませんし、日本では絶対この高さでや環境での修行は出来ないでしょう。
ヨーガが「世界三大荒行」のひとつと言われる理由は、もちろん他の部分なのですが、やはり荒行で鍛えた心身はこういう状況をものともしないのだな、と感じた出来事でした。
もちろん、私たちがヨーガを実践する場合、荒行と言われるレベルまでやる必要は、必ずしもありません。ヨーガは易行でも荒行でもどちらでも目標に到達できることができます。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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「ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』」
http://sitarama.jp/?pid=86384490
「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
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「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
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ガネーシャ・ギリ
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