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サンスクリット

サンスクリット語 文章の読み取り方の例

今回は、格語尾に注目して文章を読み解く
方法について説明します。

語尾の形を見て、それが特定の格と数だとすぐに
判断できれればよいのですが、
なかには、違う格、違う数だけど同じ語尾をしている場合があります。
そういう単語は、文脈の中でどういう役割を果たしているのか、
(主語なのか、目的語なのか、副詞なのか、etc.)
他の単語との繋がりはどうなのか、
それらを読み取って、性、数、格を判断するしかありません。

次の例文を見てみましょう。

प्रिये वृक्षे फले।
priye vṛkṣe phale.

三つの単語は全部-eで終わっていますが、
実は、それぞれ違う性、数、格です。

まず最初の単語は、

प्रिये priye / priyā- 妻、恋人(女性名詞)

priyā-はāで終わる女性名詞なので、
代表例であるsenā-(女性名詞、軍隊)の格変化を見て、
-e という語尾で終わっている場所を探します。

すると単数の呼格と、両数の主格、対格、呼格が
同じseneという形をしています。

つまりpriyeの場合も
単数の呼格、両数の主格と対格と呼格が該当します。

訳すなら、
「妻よ!」
「二人の妻は」
「二人の妻を」
「二人の妻よ!」
このどれかになるのですが、判断は保留にして、
次の単語を見てみましょう。

वृक्षे vṛkṣe / vṛkṣa- 木、樹木(男性名詞)

aで終わる男性名詞なので、
deva-の格変化の表を見て、
eで終わる語尾を探します。

すると、単数、処格だけが該当するので、これは
「木において」と訳すことができます。

最後の単語は、

फले phale / phala- 果物(中性名詞)

aで終わる中性名詞、
phala-の格変化の表を見て、
eで終わる語尾を探します。

すると、単数の処格か、両数の主格か対格か呼格が同じ形です。
「果物において」
「二つの果物は」
「二つの果物を」
「二つの果物よ!」
いずれかの意味になります。

これらの単語をどう読み取ればよいでしょうか。

動詞にあたるものがないので、be動詞が省略されていると考えると、
おそらく、「木に○○がある」という文章のはずです。

○○にあたるもの、つまり主語になれるのは「主格」だけでなので、
「両数、主格」の可能性があるpriyeか、phaleのどちらかが
主語のはずです。

主語をpriyeと考えると、
「木に二人の妻がいる」

phaleと考えれば
「木に二つの果物がある」

常識的に考えれば主語は「果物」になるでしょう。

そうすると、残ったpriyeという単語は
「妻よ」という呼びかけ、つまり呼格ととります。

全体を訳せば、「妻よ、木に二つの果物がある。」という文章でした。

priyeは、 女性名詞、単数、呼格
vṛkṣeは、 男性名詞、単数、処格
phaleは、 中性名詞、両数、主格

同じ-eという語尾なのに、性、数、格が違います。

これはごく簡単な例ですが、
このように、サンスクリット語を読むときには
名詞の性、数、格、の判断がとても大切なのです。

(文章:prthivii)

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