マールガシールシャ月(11月から12月)の満月は、ドゥルガー女神の10の化身である女神たち、ダシャ・マハーヴィディヤーの一人である、トリプラ・バイラヴィー女神(バイラヴィー女神)の降誕祭が祝福される慣習があります。2017年は、12月3日に迎えます。
トリプラ・バイラヴィー女神は破壊の本質を持ち、肉体が衰え朽ちる時、その存在が明らかになるといわれます。彼女自身、自己破壊的な生活を繰り返します。また、怒りや嫉妬が強まる時、トリプラ・バイラヴィー女神もまた力を増し、正義や愛が強まる時、トリプラ・バイラヴィー女神の力は弱まるといわれます。それは世界の破壊を現しています。
創造と破壊は、宇宙の相反する側面です。しかし、絶えず繰り返され、互いを支配しながら依存しあう重要なサイクルでもあります。トリプラ・バイラヴィー女神はそんな世界を体現する女神です。世界の破壊的な局面を体現する女神であるも、創造は破壊なしには生れないことから、必ずしもネガティブなものではないと捉えられています。
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