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雑記帳

ガネーシャの牙

気持ちが改まるお正月を迎え、新しい一年が始まりました。
幸せな一年になるよう、祈りを捧げた方も多くいらっしゃることと思います。
インドで最初の祈りといえば、欠かすことができないのが、ガネーシャ神です。

ガネーシャ神は、父親であるシヴァ神から、まず始めに礼拝される神格としての地位を与えられたと伝えられます。
あらゆる面で最初に礼拝されるようになったガネーシャ神は、障害を取り除く神格として広く崇められるようになりました。
そんなガネーシャ神の姿を見ると、障害を克服しながら、幸せに生きるための方法が見えてきます。

ガネーシャ神は、「一本の牙」を意味する「エーカダンタ」という名前で崇められることがあります。
よく見ると、ガネーシャ神の片方の牙は折れています。
ガネーシャの牙が一本である理由にはさまざまな神話が伝わりますが、その一つに、聖仙ヴィヤーサとの神話が伝わります。

大きな耳を持ち、注意深く聞くことができる能力を持つガネーシャ神は、聖仙ヴィヤーサから「マハーバーラタ」を書き記して欲しいと頼まれました。
その重要性を理解したガネーシャ神は、自らの牙を折り、その牙でマハーバーラタを書き記したと伝えられます。

マハーバラタを書き記すという偉業を成し遂げたガネーシャ神には、自らの牙を折るという犠牲の精神がありました。
エゴを持つ私たちは、思い通りにならない状況に障害を見出し、自分自身に限界を定め、幸せを遠ざけています。
何よりも始めに礼拝すべき存在であるガネーシャ神の姿は、私たちがまず、エゴを取り除く必要があることを伝えているかのようです。

ガネーシャ神の姿から犠牲の精神を学ぶことで、障害を克服するための知識や知恵が与えられるに違いありません。
そうして能力を高めながら、成功を達成するための力を発揮することができるはずです。

新しい一年の始まり、そんなガネーシャ神への祈りを捧げみるのも良いかもしれません。
その祈りは、障害を乗り越える力となって、私たちの内に呼び覚まされるはずです。
皆様にとって、この一年が幸せに満ちた年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)

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