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スタッフ日記

スタッフ日記:ケーララ豪雨災害の支援状況について

ケーララ豪雨緊急災害支援募金にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
過去100年間で最悪の被害が報告された豪雨災害から、7ヶ月が過ぎました。
これまでに実施してきた支援の状況を、ご報告させていただきます。

12月から2月まで穏やかな気候が続いていたケーララ州では、3月を過ぎてから気温が上がり始め、いよいよ長く暑い夏が始まりました。
これから6月頃に始まるモンスーンを迎えるまでは、1年の中でもとりわけ暑い時期が続きます。
今年のモンスーンは平年を下回ると予報が出ていましたが、穏やかな自然の中で、少しでも万物が安心して暮らせるよう願うばかりです。

穏やかな気候が続いていたため、これまでは屋外での復興作業、中でも、荒廃した田んぼの復興に力を入れていました。
田んぼの稲はすくすくと育ち、3月21日から3月30日にかけて、すべてのお米を収穫し終え、精米所に運ぶことができました。
お米は上出来で、精米した後は、それぞれの田んぼを所有する農家さんに分配されます。
10%は、土地を持たない豪雨の被害を受けた人々に配られます。
また、干し草は牛を飼う農家さんたちに無料でお分けすることができました。

去年の8月の中旬に起きた豪雨災害から約7ヶ月。
もう田んぼは使えないかもしれないと、誰もが思ったところからのスタートでしたが、この期間で収穫まですることができ、皆心から喜んでいます。
この田んぼの復興に取り掛かることができたのは、皆様のご支援を通じ、人々に十分な手当を出すことができたからです。
現地の人々は励まされ、暑い中での作業を、弛まない努力とともに続けてきました。
人々の気持ちに、母なる自然も喜んでいるかのようです。

また、マイクロビジネスの支援も少しずつ進んでいます。
現在は、屋外での作業が必要となる、鶏小屋の製作も行なっています。
貧しい人々は、以前より、卵やミルクを売って収入を得られるように、鶏小屋や家禽などを所有していましたが、豪雨災害によって、全てを失いました。
鶏小屋支援の案内を出したところ、100家族以上の申し込みが来ています。
誰もが豪雨で被害を受けており、切実に支援を必要としている様子です。

鶏小屋は、木材、釘、ドア部分、大工さんへの手当を含め、1つあたり、6000〜6500ルピー(約10000円〜11000円)となります。
小屋の瓦屋根をつけると、7500ルピー(約13000円)となります。
申し込み者全員に鶏小屋を支援する予算はなく、対象者を選ばなければならない状況に頭を抱えています。

皆様の温かいご支援を通じ、人々の生活の再建は順調に進んでいます。
しかし、この豪雨災害によって、必死の思いで築き上げてきたものをすべて失った人々も多く、長期的な支援が必要です。
この支援活動が、持続可能な社会を築くものとなるよう、現地の人々と共にこれまでの生活と向き合いながら、努めていきたいと思います。

いつも温かいご支援を頂き、改めまして心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

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