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雑記帳

繋ぐ行い

ヨーガを追い求めて繰り返し足を踏み入れるこの世界は、どんな時も、自分自身の在るべき場所を見せてくれるように感じます。究極的に、現在という瞬間に向き合う歩みの中にいるからかもしれません。
アーサナやプラーナヤーマを通じるヨーガの行法は、自己の存在の気づきへと向かう深遠な旅のようなものです。肉体という物質を通じた行法の数々は、捕らえにくい精神のあるところを明確に見せつけてくれるものであり、その過程は、自分自身という小さな世界の中を巡る、自己探求の旅に他ありません。
例えば、座法と称されるアーサナの修練は、常に自分自身の座すべきところを気づかせ、ルーツとも言えるこの大地へと自身を繋げていきます。それは、自分と外界とを繋ぐ術であり、自分と内なる神とを繋ぐ術でもあります。しかし、その繋がりは決して、肉体を通じる座法だけに見出されるものではありません。
ヨーガの経典「ヨーガ・スートラ」において、ヨーガの最初のステップとして記されるのが「ヤマ」「ニヤマ」という守るべき行いです。聖典バガヴァッド・ギーターにおいても、行いの大切さは繰り返し説かれる事象の一つです。
こうして世界に生を受け、行いなしに、この生を全うすることはできません。あらゆるものが雑多に混在するインドの世界に身を置く中で、行いの重要性はどんな時よりも強く気づかされるものです。一つの呼吸がこうして自らを育むことを、こんなにも強く感じる瞬間はなく、どんな行いにも疎かにできない大切な意味があることを、そしてそれを真摯に努めることが、確実に自身を至福へと繋いでいくことを実感しています。
さまざまな術が説かれるヨーガの行いの中で、どの道を歩んでその行き着くところを見つけるのか、それぞれに術は異なっても、「繋ぐ」ことに何よりもの意味があるのは変わることのない事実です。一つ一つの呼吸を通じ、自身を在るべき場所へと繋ぐ行いを、今ここで努めています。
気づきをもった行いがもたらすさまざまな変容は、確実に、自己の本質を見せてくれるに違いありません。呼吸を続ける限り、この行いに捧げられる修行を全うし、自身の在るべき場所に繋がり続けたいと心から願っています。
(文章:ひるま)

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