サンスクリット語の子音 その3

サンスクリット

「子音」の続きを紹介します。

今回の発音/文字は次の5つです。

反舌音

デーヴァナーガリー

カタカナ

IAST

音声記号

備考

無気音

「タ」

ṭa

ʈə

舌を反りあげて発音するタ

有気音

ṭha

ʈʰə

無気音

「ダ」

ḍa

ɖə

舌を反りあげて発音するダ

有気音

ḍha

ɖʱə

鼻音

「ナ」

ṇa

ɳə

舌を反りあげて発音するナ

今回のグループは反舌音(はんぜつ音)と言われ、
舌先を上に反らせて、口蓋に触れて発する音です。
反り舌音(そりじた音)とも言います。

ローマ字(IAST)では、t、d、nの下に点を付けた記号ṭ、ḍ、ṇ、を使います。

このグループの発音が、カタカナや記号無しローマ字で普通のタ、ダ、ナと区別なく書かれているケースが多いので、反舌音である点に注意が必要です。

また、繰り返しになりますが、デーヴァナーガリーの子音の基本字形(字母)は母音aを含んでいるので、純粋に子音だけのṇを書き表すときは、ण्のように、右下がりの短い線を足します。

今回出てきた発音/文字を使った単語の例

नटराज naṭarāja ナタラージャ(舞踏王=シヴァ神の異名)の「タ」、
अष्ट aṣṭa アシュタ(8つの)の「タ」 (ष् も反舌音のシュ)、
गणपति gaṇapati ガナパティ(ガネーシャの異名)の「ナ」、
कृष्ण kṛṣṇa クリシュナの「ナ」、

などもこの反舌音です。

舌を反り上げて、音の違いを感じてみてくださいね。

(文章:prthivii)