シヴァ神を讃えるマントラを通じた、身体から毒素を取り除くためのマントラ・サーダナをご紹介いたします。
世界の安寧を願い瞑想を続けるシヴァ神は、ニーラカンタという御名で崇められることがあります。
ニーラカンタは青い首を意味します。
シヴァ神がニーラカンタという御名で崇められる理由には、乳海撹拌の神話に由来があります。
乳海撹拌は、不死の霊薬であるアムリタを得るために、神々と悪魔が協力し海を撹拌したと伝えられる神話です。
その過程では、霊薬であるアムリタだけでなく、猛毒であるハラーハラも生み出されてしまいます。
世界を救うために、その猛毒であるハラーハラを飲み込んだのがシヴァ神でした。
猛毒によって青くなった首を持つシヴァ神は、後にニーラカンタと呼ばれ、崇められるようになります。
このマントラは、そんな慈悲深いニーラカンタとしてのシヴァ神を礼拝する意味のマントラです。
このマントラを唱えることで、身体に溜まったさまざまな毒素を取り除くことができると伝えられます。
そして、恐ろしい病を払拭することができるとも信じられています。
ॐ नमो भगवते नीलकण्ठाय नमः
om namo bhagavate nīlakaṇṭhāya namaḥ
オーム ナモー バガヴァテー ニーラカンターヤ ナマハ
シヴァ神は、自身の内外に潜む悪の性質を破壊し、その結果として、繁栄や幸運をもたらす慈悲深い神です。
マントラを通じて、その力を自分自身の内に呼び覚ますことで、身体的な毒素だけでなく、心の中に潜む不純物や悪徳も払拭することができるでしょう。
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