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シヴァ・マントラ

無知を破壊し魂を解放するナタラージャ神の千の御名

神の言語であるサンスクリット語による祈りは、精神的・肉体的な問題を癒すヒーリング・サウンドとして作用し、人々の願望や、魂の欲求を満たすことができると信じられています。
その一つに、ナタラージャ神を讃える千の御名があります。

ナタラージャ(ナテーシャ)は、舞踏王としてのシヴァ神の別名です。
舞踏は、神と一体になる手段としても活用され、シヴァ神の踊り場であるチダンバラムは、すべての人々の心の内にあると信じられています。
チダムバラムを踊るナタラージャの姿において、シヴァ神は広大な宇宙とわたしたちの内部に存在する神聖なエネルギーを鼓舞する踊りを舞います。
多くの人々を魅了するこの「アーナンダ・ターンダヴァム(至福の踊り)」は、果てしない創造と破壊の躍動的なリズムの象徴です。

ナタラージャはまた、地・水・火・風・空の5元素の象徴として崇められます。
4本の腕のうち、右手には、原初音による創造の象徴として「ダマル(太鼓)」を持ち、左手では、移り変わりの象徴である火を浄化します。
もう一方の右手では、私たちに祝福を与える印を結び、もう一方の左手は、私たちを加護する印を結びます。
左足は少し高く上げられ、解放と解脱を想起させます。
右足は、無知と邪悪の象徴である悪魔を踏みつぶします。

この悪魔は、小鬼である悪魔アパスマーラとされます。
アパスマーラには「忘却」の意味があり、私たちが意識を失い安定を欠き、不安定な感覚的な快楽を追い求める無知と邪悪の象徴です。
そこで経験する苦難は、私たちが神々を忘れた無知から生じます。

確かな安定を得るためには、無知という悪魔を踏みつぶし、真実を理解しなければなりません。
そのためには、真実である神々を常に思い、そこに身を委ね生きる術を学ぶ必要があります。
ナタラージャは、アパスマーラを踏みつぶしたままの姿に留まります。
ナタラージャとしてのシヴァ神を礼拝することによって、自分自身の内の無知を破壊し、その魂を解放する力を得ることができるでしょう。

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