スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

夜明け前

ここリシケシでヨーガの教えに従った生活を送っていると、自分の体が自然の一部のようにその中に溶け込んでいることに気がつきます。季節の移り変わり、太陽が昇って沈むまでのその一日の流れにさえ、体はしっかりと従おうとしています。ヨーガの生活を通じ、体も心も浄化されていく中で、普段は気がつかないような小さなことがくっきりと見えてくるのです。
プージャを終えた後、司祭に言われたことがありました。「自然は私たちの母体です。何か悪いものが体に入れば、それが熱や痛みとなって外へ出ようとするように、私たちが何か間違えを起こせば、自然は的確にそれを教えようとします。私たちは、いつも自然とともにあるのです。」
インドにいると、その大きな力の中に生かされていると気づくことが度々あります。静かに流れ続けるガンジス河、延々と続くヒマラヤ山脈、そしてその麓を吹き荒れる風。どんなに寒い冬が来ても、こうして太陽はしっかりと照り、全ての不純物を浄化していく。混沌としたこの社会の中で、自然だけは整然とその流れを止めることはありません。神の領域はとてつもなく偉大です。
この大自然を前に、私たちにできることは僅かばかりです。祈り、敬い、そしてその流れに従いながら、謙虚に日々の生活を努めること。
全てには意味があるといいます。世界の至る所で災難が相次ぎ、そして今なぜ、日本でこのような大震災が起きたのか。なぜ、私たちが今この時に存在するのか。それぞれには果たすべく役割があり、使命があり、今、それに気づくべき時に来ているのです。瞑想を主とし、全てとの合一を究極の目標とするヨーガがこうして世界中に広まるのも、人間が本能的に気づきを求め、変わらなければならないという思いを感じているからに違いありません。
この世は私たちの心の現れだと言われるように、この世界に存在するものは全て、私たちの中に存在しています。今、世界は変化を、皆の幸せを求めています。私たちが幸せでいなければ、世界は変わりません。残された私たちは、今こそ、笑顔でこの時を乗り越えなくてはなりません。
暗いのは夜明け前。もうすぐ、夜が明けようとしていることを、私の体も感じているような気がします。
(文章:ひるま)

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