スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

生きる術

インドでは先日、春のナヴァラートリを終えたばかりです。ヒンドゥー教の三女神、ドゥルガー、 ラクシュミー、サラスワティーを三日間ずつ讃えるナヴァラートリ。この九日間は、それぞれの女神が持つ側面に沿って祈りを捧げ、断食をし、自分自身を見つめ直す大切な時とされています。私はこの間、南インドのケララ州を訪れ、少し違った観点からインドを学ぶ九日間を過ごしていました。
以前からお世話になっているNGOを訪れるための今回のケララ州への訪問。大震災の後、私たち日本の人々の心はとても大きく深い傷を負いました。しかし、傷を負ったのは日本の人々だけではありません。「いつも助けてくれる日本にこんなことが起こるなんて。」 と、その傷は深くここケララの人々にも残っています。自分の心が傷つくと、エゴは小さくなり人の優しさや大切なものがより一層強く見えてくるといいます。この時ばかりは、お互いを想う気持ちをいつも以上に感じざるを得ませんでした。
ケララ州というのは、インド国内において幼児死亡率は最も低く、平均寿命は最長、識字率もほぼ100%と、生活水準がとても高い州として知られています。しかし、授かった命を大切に育み、長生きをし、誰もが読み書きをできる、その生きていく上での基本的な欲求が満たされる一方で、産業がないために、経済的、物質面では決して豊かとはいえません。
私はいつも、このケララの人々の生活に学ぶことが多くあります。いずれは消えてなくなる物質というものに縛られない、「生きる」というシンプルで、最も大切な生活の術。そこから生み出される、穏やかな時間の流れと、人々の心。貧困という問題は見過ごすことはできないけれども、その中にある光をケララの人々は決して忘れてはいません。
どこにいても、問題はいつも存在します。しかし、それと向き合うことが社会であり、日々の生活であり、それを通して向上していくことが私たちの人生なのかもしれません。神は乗り越えられない試練は与えないと言います。自分自身を見つめ、不浄なものを消し去り、魂を清める。そして新たなスタートを切るには大切な時期であるとされるナヴァラートリを、今年は今の日本に重ねて見ていました。
そして、自分のことのように日本を想うケララの人々に「私たちは大丈夫」そう伝えました。これを機に、ますます強く優しい心を持つ人々が増えていくことを、心から願っています。
(文章:ひるま)

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

CATEGORY

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP