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雑記帳

光の降誕

冬至を迎え、凍てつくような冷たい空気を感じる時となりました。
クリスマスの美しいイルミネーションが、暗い夜に暖かな光を映し出しています。
イエス・キリストの降誕を記念するクリスマスは、ヒンドゥー教徒が多く暮らすインドでも祝日に定められています。
世を照らす光の降誕を祝福する、煌びやかな明かりがインドの各地で灯されます。

イエス・キリストは、洞窟のような家畜小屋で産まれると、石できた飼葉桶に寝かせられたと伝えられます。
一説に、それは冷たい世の中に救い主が現れたことを象徴しているとされます。
このイエス・キリストの降誕は、ヒンドゥー教で広く礼拝されるクリシュナ神と多くの共通点があることで知られます。

クリシュナ神は、暗い牢獄で生まれました。
それは、悪王のカンサ王によって、両親であるヴァスデーヴァとデーヴァキーが牢獄に閉じ込められていたためです。
マトゥラーを治めていたカンサ王は、妹であるデーヴァキーの子どもに殺されると予言されたことを恐れていました。
牢獄でデーヴァキーのもとに生まれたクリシュナ神は、カンサ王の策略から逃れるも、その後カンサ王は国中の幼児を殺害するという恐ろしい計画を実行します。

同じ状況は、イエス・キリストの降誕にも見られます。
ユダヤを統治したヘロデ大王は、ユダヤ人の王として生まれたイエス・キリストの噂を聞き、自らの地位が失われることを恐れました。
そして、その地のすべての幼児を殺害するという恐ろしい計画を実行しています。

クリシュナ神もイエス・キリストも、世界に闇をもたらす悪の手を逃れ生き延び、現代でも世を照らす光として崇められています。
冷たく暗い時が続き、さまざまな恐れを感じている私たちは、それぞれの内で闇を倒す光を見出さなければなりません。

イエスは再び言われた。「私は世の光である。私に従う者は闇の中を歩まず、命の光を持つ。」
(日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 第8章12節)

まさに彼らへの憐れみのために、私は自己の本性に存在し、輝く知識の燈火によって、無知から生じる闇を滅ぼす。
(バガヴァッド・ギーター 第10章11節)

時を超えて受け継がれる叡智には、真実がただひとつ述べられています。
異なる思想をもつ私たちではあっても、こうした真実を支えに、自分自身の本質に等しい光と共に生きることを努める必要があります。
この聖なる時に叡智を見つめ、常に世界に光があるように強く願いたいと感じます。

(文章:ひるま)

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