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雑記帳

守られた安らぎ

インドに戻り、今、穏やかな時間の流れの中に佇んでいます。5カ月とはいえ、そこに少なからず生じた空白があっても、何も変わらない神聖な何かがここに渦巻いていることをしっかりと感じ、その神聖さが示すただただ美しい瞬間の中に、私自身もぐっと引き込まれていきます。このインドの精神世界は、終わることのない安らぎを与えてやみません。
それは、人々の温かい心も同じのようです。「おかえり」と言って出迎えてくれる人々がいて、ほんの少しの間に大きくなった子どもたちが恥ずかしそうに近寄り、知人たちはまるで家族のように世話をしてくれる、その大きな優しさにそっと包み込まれていきます。
この世界にある無数のもの、色や形を備えたその存在が異なるもののように見えてしまう時に生じる孤立感が、自分自身の存在を守ろうと大きな自我を生み出していく中、ここにいると、人々の温もりがその孤立感を拭い、いつの時も乱れることのない穏やかさを与えてくれると強く感じます。
貧困が深く根づくこの社会の中で、心の奥深くから放たれるその優しさや温かさの裏には、人々が信じる神に捧げられた確かな心があります。色や形が違っても、全てのものが神という偉大なものの下に一つであること、それを知り得ている人々は孤立することなく常に神と共にあり、一体です。そこに、恐れや不安など入り込む余地など無いに違いありません。
インドの人々が、いつの時も強く神という存在に守られているのは、決して揺るがない確かな信仰があるからであり、その信仰のもとに初めて、人は神の姿を見るのだと感じます。そんな人々の存在が生み出す包容力と恐れや不安のない真の平静が、この神聖な地でそれを物語っています。
今、ここに戻り、強く守られた時に感じる安らぎや穏やかな気持ちを再確認しています。この暮らしの中で感じる一人ではないというその安心感と、偉大なものに包まれている暖かさ、それは、神がいつもそこにいるという真実と、それを示すインドの人々がいつの時も側にいてくれるからなのだと感じてなりません。
また、こうしてここにいること、インドに戻り改めてその喜びに感謝しています。
(文章:ひるま)

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