インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
अर्जुन उवाच ।
arjuna uvāca |
アルジュナ ウヴァーチャ
アルジュナは言った
arjunas【男性・単数・主格 arjuna】[〜は、〜が]アルジュナ
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は〜した]言う、話す
अपरं भवतो जन्म
aparaṁ bhavato janma
アパラン バヴァトー ジャンマ
あなたの出生は後の
aparam【中性・単数・主格 apara】後方の、遙かなる;後の、次の;西方の;劣る;他の;卑しい
bhavatas【男性・単数・属格、二人称敬称代名詞 bhavat】[〜の、〜にとって]あなた
janma【中性・単数・主格 janman】[〜は、〜が]誕生、起源、産出;生命、存在;誕生地;父;生物、実在;種族、家族;種類;性質;再生;方法;水
परं जन्म विवस्वतः ।
paraṁ janma vivasvataḥ |
パラン ジャンマ ヴィヴァスヴァタハ
ヴィヴァスヴァットの出生は前の
param【中性・単数・主格 para】(時間に関して)過去の、以前の;未来の、以後の
janma【中性・単数・主格 janman】[〜は、〜が]誕生、起源、産出;生命、存在;誕生地;父;生物、実在;種族、家族;種類;性質;再生;方法;水
vivasvatas【男性・単数・属格 vivasvat】[〜の、〜にとって]太陽神の名・ヴィヴァスヴァット(ヤマの父で、太陽神スーリヤの別名);太陽、太陽神 【形容詞】輝く、光をまきちらす、早朝にあらわれる
कथम् एतद् विजानीयां
katham etad vijānīyāṁ
カタム エータッド ヴィジャーニーヤーン
私はこれをどのように理解したらよいのか
katham【疑問副詞】どうして、いかにして、なぜに
etat【中性・単数・対格、指示代名詞 etad】[〜に、〜を]これ
vijānīyām【一人称・単数・パラスマイパダ・願望法 vi√jñā】[私は〜だろう、私は〜するべき]区別する、識別する;知る、認める、了解する;正確に知る;知識を得る;見出す、確かめる;考える
त्वम् आदौ प्रोक्तवान् इति ॥
tvam ādau proktavān iti ||
トヴァム アーダウ プロークタヴァーン イティ
あなたが最初に説いたという(これを)
tvam【単数・主格、二人称代名詞 tvad】[〜は、〜が]あなた
ādau【男性・単数・処格 ādi】[〜において、〜のなかで]始、初;最初、始め
proktavān【男性・単数・主格 proktavas(prokta(pra√vacの過去受動分詞)にパラスマイパダの完了分詞を形成する接尾辞vasをもつ)】宣言した、教えた、記述した;言った、語った;〜であると宣言した、と称した、説いた
iti【副詞】〜と、〜ということ、以上(しばしば引用句の後に置かれる)
अर्जुन उवाच ।
अपरं भवतो जन्म परं जन्म विवस्वतः ।
कथमेतद्विजानीयां त्वमादौ प्रोक्तवानिति ॥४॥
arjuna uvāca |
aparaṁ bhavato janma paraṁ janma vivasvataḥ |
kathametadvijānīyāṁ tvamādau proktavāniti ||4||
アルジュナは言いました。
「あなたの出生は後であり、ヴィヴァスヴァットの出生は先です。
あなたが最初に説いたということを、私はどのように理解したらよいのでしょうか。」
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