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シーズインディア支援事業の活動報告

シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。

インドでは、続いていた乾季が終わり、4月から6月まで、とりわけ厳しい暑さが続く暑季を迎えようとしています。
シーズインディアがある南部のケーララ州では、3月にもとりわけ暑い日が続き、40度を超えた日もありました。
ケーララ州はインドでいち早く雨季のモンスーンが6月にも始まりますが、それまでは厳しい暑さの中で過ごす時が続きます。

毎月の子どもたちの教育支援は、子どもたちが暮らす村での生活物資の配布、また、特定の店舗で物資を受け取ることができるクーポンの配布を行なっています。
母子家庭であるなど、必要と感じられる家庭には、個別の対応を行なうこともあります。
母子家庭の母親は、夫を亡くしている場合もありますが、生活がとても厳しく夫がお酒や麻薬に溺れてしまったり、何らかの問題を抱え、姿を消してしまう場合もあります。
こういった家庭には、必要に応じて、更なる支援を行なっています。

3月は進級評価に繋がる重要な試験があったため、子どもたちはとりわけ勉学に励んでいました。
インドの教育制度は5+3+2+2制が基本となり、最初の8年が義務教育とされています。
日本と同じように学校年度は4月1日から3月31日となる場合が多く、1年は3学期制となります。

前回、インドでは子どもの読み書きの能力が2012年以前のレベルにまで落ち込み、パンデミックの影響が出ているというニュースが伝えられたことをご報告させていただきましたが、支援をする子どもたちの中でも、学校へ行くことが難しく感じる子どもがいます。
オンラインやテレビでの授業は続いていましたが、インドでは2年にわたって学校が閉鎖されていたため、学校へ行き学ぶことに対し気が重く感じられることがあるようです。
経済的に困窮している家庭では、自宅で勉強を続けることが難しい場合が多いため、シーズインディアでも子どもたちに会うたびに学校へ行くことの重要性を伝えていますが、楽しく学びを続けられるようにと願いながら支援を行なっています。

病院での食事の配給は、病院の敷地内で建物の工事が行われていることもあり、引き続き、パンやバナナなどを直接患者さんたちへ配っています。
地域によって差はありますが、インドは11月から3月が乾季になり、気候的にも一番過ごしやすく、これまで病院内の状況も落ち着いていました。
6月下旬にも雨季が始まりますが、それまでの4月から6月はとりわけ暑く、体調を崩したり、蚊を媒介とする病気が流行るため、これ以降、病院もまた混雑してくることが予想されます。
普段は150人から200人分の食事になりますが、この間には倍以上になることもあるため、少しでも穏やかな天候のもとで人々が健やかに過ごすことができるようにと願っています。

2018年のケーララ豪雨災害支援募金を通じては、毎月の子どもたちの教育支援とあわせ、必要とされる家族に生活物資の支援を行っています。
インドでは、これから1年でとりわけ暑くなる時を迎えますが、3月には一部の地域で高温になったり、想定外の雷雨になったりするなど、農作物への影響が懸念されています。
昨年も3月が記録的な暑さになり、小麦の生産量が減少したため、2年連続で減産になるのではないかと危惧されています。
既に物価の高騰が続いていますが、更なる食品の値上げは、支援を行う人々の生活をさらに厳しくさせます。
困難が続きますが、皆様の温かいご支援が人々の生活の強固な支えになり、前に進むための大きな力になっています。

皆様の温かいお気持ちが必要とする人々へ届くように、今後も地域に根づいた細やかな支援を努めてまいります。
現地では、ご支援をいただく皆様のご多幸を願い、祈りが捧げられています。
お互いを思い合うこうした機会を通じ、社会に平和が広まりますように、心よりお祈り申し上げます。

いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

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