シーズインディア支援事業にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
今年のインドのモンスーンは平年より１週間ほど遅れ、６月８日に南部のケーララ州で始まりました。
しかし、その後に雨は強まり、例年より早くインド全土がモンスーンに覆われ、うだるような暑さも和らいでいます。
現在は恵みの雨が降り注ぐ時となりますが、記録的な豪雨に見舞われている地域がある一方で、降雨量が極端に少ない地域もあり、各地で天候不順が続いています。
支援を行うシーズインディアがあるケーララ州では、モンスーンが始まった６月は雨が十分に降らず、降雨不足が懸念されていました。
しかし、７月に入ってからは雨が降り続き、毎月の教育支援を行う子どもたちが暮らす地域も避難が促される状況でした。
子どもたちが暮らす地域は低地にあり、短期間で雨量が多くなる雨季には冠水することが多くあります。
これまでのところ大きな被害は生じておらず、雨が落ち着いてからは皆が自宅に戻っていますが、現在も雨量が多く、警戒アラートが頻繁に出されています。
天候が非常に不安定であり、予定を立てて施設に集まることが難しいため、毎月の教育支援を行う子どもたちへはクーポンを配布し、それぞれが特定の店舗で物資を受け取ることができるように手配をしています。
モンスーンが始まると同時に夏休みが終わり、子どもたちは学校での学びに励む時を迎えていますが、天候によっては教育機関が閉鎖になることもあり、落ち着いて勉学に集中することができません。
シーズインディアがある周辺地域は、モンスーンの時期には緑が濃くなり自然が美しく映えますが、近年は毎年のように豪雨災害に見舞われており、不安を抱えながら日々を過ごしています。
これから迎える８月は特に雨量が多くなるため、自然が穏やかで子どもたちが安全に暮らせるように願いながら活動を続けています。
病院での食事の配給は、引き続き、パンやバナナなどの提供を行なっています。
現在、病院のセキュリティが厳しくなった上、各地で食中毒が相次いだこともあり、配食するものには製造日などの記載が必要になりました。
これまではシーズインディアの施設で調理した食事を配食していましたが、現在の状況では以前のように施設で調理した食事を配食することが難しくなっています。
病院の建物で工事が行われていたため配膳できる場所がなく、個包装されたパンやバナナなどを個々に配ってきましたが、しばらくはこのまま様子を見ながら配食を続ける予定です。
シーズインディアの施設での調理に際しても、安定したスタッフの確保、炊事場のメンテナンス、高騰する食材や燃料など、従来のように対応することが難しい面も多くなってきていることから、できる限り継続していけるように、これを機会に対応を見直す時になっています。
2018年のケーララ豪雨災害支援募金を通じては、避難所への支援を行なっています。
被災した人々は低地に住んでおり、2018年に起きた災害以降、毎年のように避難を余儀なくされる雨に見舞われています。
人々は命を守るために避難所への避難の指示に従っていますが、その間、日常生活は止まってしまいます。
避難所は撮影が禁止されているため写真がなく申し訳ございませんが、この間を少しでも安心して過ごすことができるように、避難所へ生活物資の支援を行なっています。
女性たちへの支援も引き続き行なっており、現在は近隣のアシュラムの洋裁教室の支援を開始しました。
６月から６ヶ月間、洋裁や刺繍の訓練を行うコースの支援になり、施設の電気代と教師の給与の半分を支援しています。
アシュラムは財政的な理由によって洋裁教室を閉鎖しようとしていたところでしたが、手に職をつけて仕事ができるようにと望む女性がその機会を得られるように、今後も可能な範囲で支援を行なっていく計画です。
これまで、洋裁教室へは子どもたちの母親や教育支援を終えた子どもたちが通うこともありました。
コロナ禍においてはこのような自立支援の活動が制限され、生活物資の配給支援が主な活動になっていましたが、こうした活動も少しずつ再開できるようになり、とても嬉しく思います。
今年は、人々が心待ちにするケーララ州の一番大きなお祭り、オーナム・フェスティバルが８月の下旬に祝福されまます。
困難が続く中でも、こうした日々に希望を見失うことなく前進していくことができるよう、皆様の温かいお気持ちを支えに今後も活動を努めていく計画です。
いつも温かいご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
（スタッフ：ひるま）
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