スピリチュアルインド雑貨SitaRama

雑記帳

世界の安寧のために

この時期を迎えると強く思い出すものに、「今を生きる」という言葉があります。震災の中で、ある師に言われた言葉でした。
インドで過ごす日々の中では、暑さや寒さの厳しい広大な地が様々に変化をする姿に、美しさだけでなく、時にとてつもない恐ろしさ見なければならない時があります。だからこそ、神々という崇高な存在がそこに際立つことも事実です。その中で生かされている自分に気づき、自然を敬い愛することが、日々をより豊かに過ごす唯一の術でした。
今を生きることは、移り変わる自然が、在るがままにその移り変わりを流れるように、あらゆる物事を受け入れ生きることそのものです。得ては失うを繰り返すこの日々に欲深くなることは、その繰り返しの中で終わりのない苦悩へと自分自身を縛りつけねばなりません。そうして生み出される負のエネルギーが自身を支配する時、世界にも大きなひずみが生じていきます。
自然を見つめ、あらゆる物事が来ては過ぎ去るということを学ぶと、現在と言う瞬間をより清くそして全力で生きることの意味を気づかせてくれるように思います。形を失うことは、本質的な意味での獲得であることを、この時ほど強く感じることはありません。
大自然のように、今を生きること、そして受け入れること、その過程で解放される自分自身はより本質に近づいていきます。自然が全ての源である全体だからこそ、その本質との繋がりを何よりも強く経験させてくれるのだと感じます。
真摯に生きる今に繋がる未来や過去に、苦悩が存在することはありません。再びこの季節を迎える今、あの時に感じた今を生きることの意味を心に留め、この瞬間を感謝と共に懸命に生きることを努めたいと感じています。それが、今を生きる私たちの努めであり、この世界の安寧のために一人一人がすべきことに違いありません。
世界の多くが平和であることを今この時に改めて願うと共に、日々の中で自分自身の存在が意味するものを常に意識し過ごしていたいと思っています。皆さまにとっても、この時が平安にありますよう心よりお祈りしております。
(文章:ひるま)

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

CATEGORY

RECOMMEND

RELATED

PAGE TOP