バストリカ・プラーナーヤーマ(ふいご呼吸法)という有名な呼吸法が、ハタヨーガの中にはあります。これは自分の体をホーマ(護摩)の炉にみたて、体内に浄化の火を起こすのが起源と思われます。数多いヨーガの呼吸法の中でも「華」といっていい技法です。
個人的な体験で恐縮ですが、私は初めてバストリカを見た時から、ある疑問がありました。
もう20年以上前のことですが、ヨーガの師がバストリカのお手本を見せてくれたとき、その実践の最中に、顔が普段の師と違うことに気付いたのです。その時は特別気にはならなかったのですが、その後修行を進めていく中で、修行仲間たちのバストリカを見ることも多くなりましたが、技法に入るといつも違う顔になるのです。それは表情が変わるということではなく、人相が変わってしまうのです。実に不思議な現象でした。
現在の話に戻りますが、先日個人指導を受けにいらした方にバストリカの実践をしてもらい、チェックしました。この技法は表面的にはそれほど難しいわけではないのですが、繊細に完成度を高めようとすると、相当難しい技法になります。この方はもう数年欠かさずマンツーマンでご指導させていただいているので、かなり上達されていました。
技法に入ると、この方の人相が変わりだしました。しかも今回はこの方の服装まで変わって、日本の平安時代の十二単を着ているように見えだしたのです。
授業後の雑談で、何気なくその話すると、その方は先日、霊能者の方に「過去世で、平安時代の高貴な女性だったことがある。」と言われたとの話でした。
このような話は、正直なところ与太話の部類かもしれません。そして私ガネーシャ・ギリは、「超能力」の類の能力は持ち合わせていませし、霊能者の方がおっしゃることが本当かどうかも判断できません。
しかし、一方でバストリカは、実際にアストラル体という意識でできた体から肉体まで幅広く浄化する技法です。ちなみにアストラル体は過去世からの記憶を保存していると言われます。
インド人は、一般的に過去世を信じますが、そういうインド人が開発したヨーガの技法には、やはり過去世から積み上げたカルマ(行為)を浄化し、人間を生まれ変わりの輪から、抜けださせる方向に導く作用があるのかもしれません。そういうことにあまりこだわるのはどうかと思いますが、ヨーガの世界には実にロマンを感じます。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
「ガネーシャ・ギリによるインド占星術鑑定」
http://sitarama.jp/?pid=27375902
「ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス」
http://sitarama.jp/?pid=30583238
‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
ガネーシャ・ギリ
コメント