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トゥラシー・ヴィヴァーハ2023:神聖な結婚の祝福

トゥラシー・ヴィヴァーハの時期

2023年は11月24日から27日にわたり、トゥラシー・ヴィヴァーハの祝福が行われます。
トゥラシー・ヴィヴァーハは、神々の結婚として崇拝されるヴィシュヌ神とトゥラシー女神の結婚を祝福する特別な祭典です。
カールッティカ月(10月~11月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)の11日目または12日目に祝福が行われ、その後、約4日間にわたって続きます。

チャトゥルマーサの終わりと神の目覚め

このトゥラシー・ヴィヴァーハは、7月から続くチャトゥルマーサという聖なる4ヶ月間の終わりを象徴しています。
チャトゥルマーサの期間はヴィシュヌ神が休息する時期とされ、このチャトゥルマーサの終わりにヴィシュヌ神が再び目覚めると信じられています。

神話の背景

トゥラシー・ヴィヴァーハにはさまざまな神話が伝わりますが、特に有名なのは以下の物語です。
悪しき存在であるアスラのジャランダラは、ヴィシュヌ神を深く崇拝する女神ヴリンダーと結婚しました。
ヴリンダーが純潔を保つ限り不死であるという力を持ったジャランダラは、世界を恐怖に陥れます。
これを阻止するため、ヴィシュヌ神はジャランダラになりますし、ヴリンダーを誘惑します。
ヴリンダーの純潔が失われると、ジャランダラは倒され、ヴリンダーは深い悲しみに暮れます。
その後、ヴリンダーはヴィシュヌ神を呪い、ヴィシュヌ神の姿をシャーラグラーマ(神聖な黒石)に変えると、自ら命を絶ちます。
一方で、ヴィシュヌ神はヴリンダーの魂を純潔の象徴であるトゥラシーの植物に変え、家庭で礼拝される姿を与えます。
そして、ヴリンダーに敬意を表して永遠の結婚を誓います。

神聖な儀式とトゥラシーの重要性

この祭典では、ヴィシュヌ神とトゥラシーの神聖な関係を称え、ヴィシュヌ神の象徴であるシャーラグラーマ(聖なる黒石)とトゥラシーへの礼拝が広く行われます。
トゥラシーはラクシュミー女神の化身とも見なされ、ヴィシュヌ神やクリシュナ神の妻として描かれることもあります。
この聖木は清らかな香りを放ち、浄化作用があるため、インドの家庭では庭に植えられています。
また、その葉はさまざまな儀式に欠かせない純潔の象徴です。

結婚シーズンの始まり

ヴィシュヌ神が眠るチャトゥルマーサの4ヶ月間、インドでは結婚式はあまり行われません。
しかし、トゥラシー・ヴィヴァーハを境にして、結婚シーズンが始まり、各地で盛大な祝祭が行われるようになります。
この期間は、新たな始まりと祝福の象徴として、多くの人々にとって特別な意味を持っています。

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