インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターのサンスクリット原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
आहुस् त्वाम् ऋषयः सर्वे
āhus tvām ṛṣayaḥ sarve
アーフス トヴァーム リシャヤハ サルヴェー
すべての聖仙たちは、あなたを呼ぶ
āhus【三人称・複数・パラスマイパダ・完了 √ah】[彼らは〜した、それらは〜した]話す、言う;表示する、呼ぶ、宣言する
tvām【男性・単数・対格、二人称代名詞 tvad】[〜に、〜を]あなた
ṛṣayas【男性・複数・主格 ṛṣi】[〜らは、〜らが](聖讃歌の)詩人・作者、詩人、詩人の祭官;聖人、賢人、聖仙;隠者
sarve【男性・複数・主格 sarva】すべての、一切の、各々の;全体の
देवर्षिर् नारदस् तथा ।
devarṣir nāradas tathā |
デーヴァルシル ナーラダス タター
神仙ナーラダも
devarṣis【男性・単数・主格 devarṣi】[〜は、〜が](神々の間に棲む)神仙[リシ中の最高階級にしてアトリ、ナーラダの諸神仙を含む]、神格化された聖者;[ナーラダの名];[シヴァ神の称];(複数)神々の聖仙
nāradas【男性・単数・主格 nārada】[〜は、〜が]ナーラダ[人名]、[とくに聖仙(リシ)の名で、彼はしばしば地上に下りて、天界に起こりつつあることを告げ、また地上に起こりつつあることを告げるために帰る];[ヴィシュヴァーミトラの子の名];[山嶽の名]
tathā【副詞】そのように、同様に;そして、また
असितो देवलो व्यासः
asito devalo vyāsaḥ
アシトー デーヴァロー ヴィヤーサハ
アシタ・デーヴァラ、ヴィヤーサは
asitas【男性・単数・主格 asita】[〜は、〜が]アシタ[人名] 【形容詞】暗色の、黒い
devalas【男性・単数・主格 devala】[〜は、〜が]神像の奉仕者で守護者、神像に対する供物によって生活する下級の婆羅門;[カシャパの後裔でリグ・ヴェーダの第九マンダラ、賛歌5-24の作者と称せられる人の名];[アシタまたはアシタの息子およびその他の諸人の名]
→asitas devalas【男性・単数・主格】[〜は、〜が]アシタ・デーヴァラ[聖人の名]
vyāsas【男性・単数・主格 vyāsa】[〜は、〜が]分離;詳細な記述;[種々の浩瀚な文献(ヴェーダ、マハーバーラタ、プラーナ、ヴェーダーンタ・スートラ等)の有名な編集者であり、パラーシャラとサティヤヴァティーの子とされる神話上の聖者の名(編集者の意)]
स्वयं चैव ब्रवीषि मे ॥
svayaṁ caiva bravīṣi me ||
スヴァヤン チャイヴァ ブラヴィーシ メー
そしてあなた自身も、私に告げる
svayam【副詞】自身(彼自身等);ひとりでに、自ら進んで、自発的に
ca【接続詞】そして、また、〜と
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
bravīṣi【二人称・単数・パラスマイパダ・現在 √brū】[あなたは〜]言う、発言する、語る、伝達する、述べる
me【単数・為格、一人称代名詞 mad(mahyamの附帯形)】[〜に、〜のために]私
आहुस्त्वामृषयः सर्वे देवर्षिर्नारदस्तथा ।
असितो देवलो व्यासः स्वयं चैव ब्रवीषि मे ॥१३॥
āhustvāmṛṣayaḥ sarve devarṣirnāradastathā |
asito devalo vyāsaḥ svayaṁ caiva bravīṣi me ||13||
すべての聖仙たちは、あなたをそのように呼ぶ。
神仙ナーラダ、アシタ・デーヴァラ、ヴィヤーサたちも。
そしてあなた自身も、私にそのように告げる。
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