ガーヤトリー女神の降誕祭
2024年6月17日は、ジェーシュタ・ガーヤトリー・ジャヤンティーの吉日です(日本時間では6月18日)。
ジェーシュタ・ガーヤトリー・ジャヤンティーは、ジェーシュタ月(5月~6月)のシュクラ・パクシャ(新月から満月へ向かう半月)のエーカーダシー(11日目)にあたり、ガーヤトリー女神の降誕祭として祝福されます。
ガーヤトリー女神の姿
ガーヤトリー女神は、「ヴェーダの母」と呼ばれ崇められる存在です。
言い伝えによれば、この日にガーヤトリー女神が知識の化身として現れたことから、ガーヤトリー・ジャヤンティーが祝われるようになったと伝えられます。
ガーヤトリー女神は、5感や5元素をあらわす5つの頭を持つ姿で描かれ、蓮の上に座り、魂の覚醒を象徴しています。
4つの顔は4つのヴェーダをあらわし、残りの1つは最高神をあらわすともいわれます。
ガーヤトリー・ジャヤンティーを祝う理由
ガーヤトリー・ジャヤンティーは、ガーヤトリー女神が降誕したことを祝う日で、ヒンドゥー文化において広く受け入れられています。
言い伝えでは、聖仙ヴィシュヴァーミトラがこの日に初めてガーヤトリー・マントラを唱えたとされています。
聖仙ヴィシュヴァーミトラは、ガーヤトリー女神の力を通じて知識を広め、無知を払拭することに貢献しました。
ガーヤトリー女神は私たちを知識で満たす究極の母なる女神として崇められており、この日に女神を礼拝することで、精神的な充足、世俗的な喜び、繁栄、健康、勝利の祝福が与えられると信じられています。
ガーヤトリー・マントラの力
ガーヤトリー・マントラは、生命の源を象徴する太陽神サヴィトリへの賛歌であり、ヒンドゥー教でもっとも崇敬されるマントラのひとつです。
このマントラは心、体、魂を浄化し、霊的な覚醒と啓示をもたらすと信じられています。
ガーヤトリー・マントラを唱えることで生じる波動は、周囲のネガティブなエネルギーを浄化し、神聖なエネルギーを満たすと信じられます。
こうしてガーヤトリー・ジャヤンティーにガーヤトリー・マントラを唱えることで、霊的な成長が促進されると伝えられています。
ガーヤトリー・マントラの恩寵
あらゆるマントラの中でもっとも恩恵高く、光に満ちた知識を授けるこのマントラは、神への讃美であり、瞑想であり、祈りでもあります。
ガーヤトリー・マントラを唱えることで、太陽の祝福が呼び覚まされ、一人一人の生活から闇が追い払われると信じられます。
真理を授ける無限の力を秘めたガーヤトリー・マントラを唱えることにより、人々はダルマ(正義)の道を歩み、徳に満ちた生活を送ることができると信じられています。
※ガーヤトリー・ジャヤンティーは、シュラーヴァナ月(7月~8月)の満月に祝福される慣習もあります。
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