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雑記帳

豊かさのあらわれ

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今年もついに、ディーワーリー祭が始まりました。ディーワーリー祭は、ラクシュミー・プージャーとして祝福される慣習もあるほど、豊かさの象徴として広く崇められるラクシュミー女神に深く関わりのある祝祭です。ラクシュミー女神は乳海撹拌を通じ、このディーワーリーの日に姿をあらわしたと信じられているからです。

乳海撹拌は、ヒンドゥー教における天地創造の神話です。神々は、悪に支配された世界を救うためにアムリタを得ようと、ヴィシュヌ神の働きかけの下、悪魔たちと協力をしながら乳海撹拌を行うことになりました。あらゆる薬草を海へ投げ入れ撹拌し、多くの宝が産出されたこの乳海撹拌において、ラクシュミー女神もまた誕生し、後にヴィシュヌ神の妻となったと伝えられています。

ラクシュミー女神があらわれたと信じられるこのディーワーリー祭に欠かせないものが、ディヤと呼ばれる光の数々です。ディーワーリーが「光の列」を意味するように、インドはこの時、街中が眩い光に包まれます。この日に灯される光の数々は、ラクシュミー女神が私たちのもとへあらわれるよう、その道を明るく照らすためのものにも他ありません。

ラクシュミーの「ラクシュ」には、見る、知る、理解する、印をつける、目的とするなどの意味があります。ディーワーリー祭のこの日、光が灯されたところを見つけては訪れるラクシュミー女神と、そのあらわれを私たちが理解する時、無知という暗闇は消え、真の豊かさが生み出されます。私たちは、常にラクシュミー女神の目に留まることがきでるように、自分自身の内に光を灯し続けなければなりません。その光は、日々の生活を何よりも豊かに明るく照らしてくれるものです。

豊かさを得ることは、人生において大きな目的として存在しています。物の豊かさ、心の豊かさ、ラクシュミー女神は、あらゆる豊かさのあらわれです。ラクシュミー女神の存在を自分自身の内に理解する時、多大なる豊かさを私たちは知ることができるに違いありません。真の豊かさをしっかりと理解し、その目的に向かって日々を過ごしたいと感じています。皆さまもどうぞ、光に満ちたディーワーリー祭をお過ごしください。

(文章:ひるま)

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