大好きなものがたくさんあるインドでの生活。その中でも特に好きなのがシャンカの音。朝と晩、どこからともなくシャンカの音が聞こえてくると、思わず手を止めて聞き入ってしまいます。どこかの寺院か、または家庭で、プージャーが始まる合図。シャンカの音を聞くだけで、なんだか神秘的な気分になるので不思議です。
ダシャーシュヴァメーダ・ガート(ワーラーナシー)のシャンカの音。
~シャンカについて~
ヒンドゥー文化の中で、プージャーなどさまざまな儀式の始まりに行われるものに、シャンカ(ホラ貝)を吹く行いがあります。
シャンカを吹くことは、勝利をもたらし、またラクシュミー女神を喜ばせる吉兆な行いとして知られ、朝晩のプージャーの時間などには、あちこちからシャンカの音を耳にすることが多くあります。
マハーバーラタの大戦は、クリシュナ神と他の戦士たちがシャンカを吹き始まったと言われます。そして、シャンカを吹いた戦士たちは皆、戦いに打ち勝ちました。
また、シャンカを吹く行いはアーユルヴェーダにおいても重要な意味があると伝えられます。シャンカを吹く際に息を深く吸い込むことにより、肺の深くまで新鮮な酸素が届き、また息を吐き出す際に、不浄なものが排出されます。肺機能が強化され、長寿につながると信じられています。
シャンカの生み出す音は、ネガティブな波動を払うとも信じられ、その場の空間が浄化されることにより、自身だけでなく周りにもより良い環境が生み出されるとも伝えられます。
(スタッフ:ひるま)
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