2017年3月28日は新月です。この新月はチャイトラ月(3月〜4月)の新月となり、インド国定暦における最初の新月となります。この新月以降、新しい1年が始まる地域もあり、主に南インドでは、ウガーディやグディー・パードゥヴァーと呼ばれる新年の祝福が執り行われます。また、この新月よりナヴァラートリが始まる地域も多くあり、インドの各地で様々な祝祭が執り行われます。
新月は光を失うことから不吉に捉えられる一方、エゴが消え崇高者と一体となる吉兆な日であるとも捉えられます。インドでは新月において、心身を清めるために断食を行う人々も少なくありません。また、新月は瞑想や祈り、プージャーを行う時であり、伝統を守る人々は新月において仕事を休むという習慣もあります。先祖供養が勧められることも多く、新月に先祖を想いプージャーを行うことで、幸せで平安な生活を過ごすことができると信じられています。
インド国定暦は、サカ暦(またはシャカ暦)とも呼ばれます。広大な地でさまざまな思想や慣習が入り混じるインドでは、古くからそれぞれ独自の暦が用いられてきました。それらを統一するために、インド国定暦が西暦1957年以来採用されています。
インド国定暦 | ||||
月 | 期間 | 開始日 | 星座 | |
1 | チャイトラ | 30/31 | 3月21日/22日 | 牡羊座(メーシャ) |
2 | ヴァイシャーカ | 31 | 4月21日 | 牡牛座(ヴリシャ) |
3 | ジェーシュタ | 31 | 5月22日 | 双子座(ミトゥナ) |
4 | アーシャーダ | 31 | 6月22日 | 蟹座(カルカ) |
5 | シュラーヴァナ | 31 | 7月23日 | 獅子座(シンハ) |
6 | バードラパダ | 31 | 8月23日 | 乙女座(カニャー) |
7 | アーシュヴィナ | 30 | 9月23日 | 天秤座(トゥラー) |
8 | カールッティカ | 30 | 10月23日 | 蠍座(ヴリシュチカ) |
9 | マールガシールシャ | 30 | 11月22日 | 射手座(ダーヌ) |
10 | パウシャ | 30 | 12月22日 | 山羊座(マカラ) |
11 | マーガ | 30 | 1月21日 | 水瓶座(クンバ) |
12 | パールグナ | 30 | 2月20日 | 魚座(ミーナ) |
参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Indian_national_calendar
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