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雑記帳

アルジュナの心

マハーバーラタの大戦が始まろうとしている聖地、クルクシェートラ。
その戦場で混乱と葛藤に直面する戦士のアルジュナに、クリシュナ神が教えを説き始めます。
神の詩を意味するバガヴァッド・ギーターとして、現代でも広く受け継がれるその教えは、時を超えて私たちを永遠の至福へと導くものになりました。
クリシュナ神はなぜ、アルジュナにその偉大な教えを説いたのでしょうか。

アルジュナは、親友としてクリシュナ神から深く愛された存在でした。
二人は出会うと友情を育み、時には一緒に座り、語り合い、お互いを思い合う関係になります。
そうしてクリシュナ神がアルジュナを愛した理由には、さまざまな理由が伝えられます。
そのひとつを、アルジュナの名前から見ることができます。

アルジュナには、「白い」や「澄んだ」といった意味があります。
アルジュナは信心深く、汚れのない心を持ち、純粋な行為をする者として捉えられてきました。
そんなアルジュナは、戦場で敵陣に親族や友人の姿を見つけると、立ち上がることができないほどの苦悩に直面します。
しかし、クリシュナ神への思いが溢れたその心は、苦難を学びの糧として、神の言葉を受け取ることを可能にしました。

クリシュナ神がアルジュナに教えを説いたクルクシェートラの戦場は、私たちが生きる人生を暗示していると広く解釈されています。
そこで戦う戦士のアルジュナは、まさに、人生という戦場を生き抜く私たちに重なります。
その戦場で揺れ動く心に悩まされることがあっても、私たちはアルジュナのように、その心で主を思うことを努めなければなりません。

リグヴェーダでは、夜明けや白昼が「アルジュナ」という言葉で示されています。
私たちがアルジュナのように主を思う澄んだ心を抱き続ける時、どんな苦難に見舞われたとしても、そこでは必ずクリシュナ神の言葉を聞くことができるはずです。
そうすれば、常に明るい日々を生きることができるに違いありません。

(文章:ひるま)

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