身も蓋もない言い方ですが、生きていることは同時に他の生き物を殺して食べることでもあります。
普段、肉食をしている人のみならず、ヴェジタリアンであっても(植物などを)殺生して食べていることに変わりはありません。
より厳格なヴェジタリアンの実践をし、普段マスクを着用し、外出時は箒を持ち、虫など殺さぬよう、掃きながら道を歩くジャイナ教徒でさえ、まったく殺生をしないで生涯を全うすることは不可能でしょう。
では、殺生を防げないから、殺生し放題でいいのかというと、もちろんそうではありません。
同じ殺生と言っても、大型動物を殺すのと植物を殺すのでは、意味合いが全く違います。
筆者(ガネーシャ・ギリ)は、かつて世俗の仕事として警備員の仕事を10年ほどしましたが、こんな個人的体験をしたことがあります。
担当した施設(ホテル)で深夜に巡回(見回り)をするときに、魚をさばく部屋と、肉をさばく部屋では入った時の雰囲気が全く違うことをいつも感じていました。
肉をさばく部屋に入ると、殺された動物たちの残留想念が、悲鳴として聞こえるのです。いつもその声を感じるため、巡回が憂鬱になったこともありました。
しかし、魚の部屋ではそういう経験はほとんどありませんでした。
肉食はやめた方がいいですよ、と強くお勧めするわけではありません。
でも、もし食べることに選択肢があるなら、なるべく動物よりは魚、魚よりは植物、というようにお勧めしたいです。
占星術で読み解く、星に記された運命はもちろんとても重要です。
しかし、同じ運命の持ち主なら他者から恨みを買わない方(≒大きな殺生が少ない方)が、幸せな人生を歩めるでしょうし、来世もよいものになるでしょう。
運命改善法の本当の土台は、殺生の量と質をなるべく少なくすることだと思っております。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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