ブッダ・プールニマー(ウエサク祭)2019

2019年5月19日の満月は、ブッダ・プールニマーです(18日に祝福される地域もあります)。ブッダ・プールニマーは、仏陀降誕の日として世界中で祝われている盛大なお祭りです。

以下に、Wikipediaよりブッダ・プールニマー(ヴェーサーカ)の記事をご紹介します[1]。

ヴェーサーカ(パーリ語;サンスクリット語ではヴァイシャーカ)は、ネパール、シンガポール、ベトナム、タイ、カンボジア、スリランカ、ミャンマー、バングラデシュ、インドネシア、インドなどの南アジア、東南アジアの仏教徒による伝統的な年間行事です。
通常は、仏陀の降誕日とされていますが、実際には仏陀の降誕日、悟りの日(ニルヴァーナ)、成仏を包括する日とされています。
ヴェーサーカの正確な日にちは、各国に伝統的な太陰暦によって変化します。テーラワーダ(上座部仏教)の国々では、満月のウポーサタ日(仏教徒の安息日;不浄な心を清める日)に行われます。中国のヴェーサーカ日は、中国の太陰暦における第4月の8日目に行われます。西洋のグレゴリオ暦では、年によって異なりますが、毎年4月か5月に行われます。

●歴史
ヴェーサーカを仏陀の降誕会とする決議は、1950年にスリランカで行われた第一回世界仏教徒連盟(WFB)の会議で採択されましたが、仏教国における当時の祭典は、各国の古い伝統に基づいて行われていました。
ヴェーサーカにおいては、世界中の仏教徒は、仏陀の誕生日、悟りの日、成仏日を含む重要な行事として祝します。インドから仏教が伝来して、多くの外国文化に同化したように、ヴェーサーカは世界各国において独自の方法で祝されています。

●ヴェーサーカの祭典
ヴェーサーカにおいては、敬虔な仏教徒や信奉者たちは、祝典のために夜明け前に各地の寺院に集合し、仏旗を掲げ、仏・法・僧の三宝を讃える讃歌を歌います。帰依者たちは、師の御御足に捧げるための花、ろうそくや線香を持参します。これらの象徴的な捧げ物は、美しい花はすぐに萎れ、ろうそくや線香はすぐに燃え尽きるように、人生は儚く短いことを意味しています。帰依者たちは、あらゆるものの殺傷を避けるために、特別な努力を行い、この日は精進料理(ベジタリアン・フード)を摂ることが勧められています。特にスリランカなどのいくつかの国では、ヴェーサーカを祝するための2日間は、酒屋や食肉処理施設は、閉店するように政府の法令によって定められています。また、意に反して捕らわれていたおびただしい数の鳥、昆虫、動物が自由の象徴として放たれます。敬虔な仏教徒の中には、簡素な白装束をまとい、八正道に対する新たな決意を胸に、一日中寺院で過ごす人もいます。
敬虔な仏教徒は、教えに基づく五戒を遵守する誓約をし、高潔な日々を過ごしていますが、特に新月と満月の特別な日には、道徳、簡素、謙虚を実践するために八正道を遵守します。
またある寺院では、小さな幼児の仏陀像を祭壇の前にまつり、花で飾りつけられた小さなたらいに水を張り、帰依者が像に水をそそぐことができるようにしています。これは、悪い業(カルマ)を洗い清め、神々や精霊の祝福のもと、仏陀の降誕を再現する象徴的な行為になります。
帰依者たちは、僧侶による説法を聴きます。この日は、国や国民の繁栄と平和を願い、僧侶たちは仏陀によって語られた詩句を詠唱します。仏教徒たちは、仏陀が説いたように、他人を信頼し、他人の信条を尊敬し、調和を持って生活することを思い起こされます。

●他の人々に幸せを運ぶ
ヴェーサーカの祝日は、高齢者、障がい者、病人のような人々に幸せを運ぶ特別な努力をする日を意味します。この日には、仏教徒は贈り物を贈ったり、奉仕活動をしたりします。ヴェーサーカは、大きな幸せや喜びの時であり、自分の欲望を満たすのではなく、寺院での奉仕活動や、仏陀の教えを世間に示すために専念する時でもあります。また、敬虔な仏教徒たちは、仏陀を礼拝するために寺院に足を運んだ信奉者たちに、軽食や精進料理(ベジタリアン・フード)を提供する腕を競い合います。

ブッダ・プールニマー(ヴェーサーカ)は、日本ではウエサク祭(または花祭り、降誕会など)として親しまれています。京都の鞍馬寺では、5月18日にウエサク祭の行事が行われます。興味ある人は、足を運んで、仏陀の教えを学び、瞑想する良い機会にするとよいでしょう。

[1]Ves?kha, http://en.wikipedia.org/wiki/Vesak

175、アーユルヴェーダ音楽療法入門36(Pittaと精神構造-その1-)

「Khapa・Pitta・Vata」の「三っつの生命要素:Tri-Dosha」が、何故か、マイナスイメージを多く強調されていることの原因については、今までにも何度かご説明して来ました。
しかし、前回(Vol.173)でご説明しました「Kapha」や、この後ご説明します「Vata」と比べると、「Pitha」の持つ力は、確かに弊害に繋がり易く、その様子もより分かり易いかも知れません。
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しかし、そこには現代人の深刻な「偏り」が根本的な問題として横たわります。それ故に「生命力と活性化に欠かせない力」である「Pitta」を十分にコントロール出来ない、という事態を招くのです。
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ところが、この問題は、実は紀元前数千年前に始まっています。それは、宗教の歴史が見せる「人間と神」の関係性に明らかに現れています。
このことをお話しするだけで、書籍一冊になってしまいますが、かなり無茶に端的に言えば、それは「和神と荒神のテーマ」に象徴的に現れています。
本来、洋の東西を問わず、神には、「和・優しさ・恵み」と「荒・厳しさ・攻撃・破壊・奪い」の両面がありました。
無心論者的な人々は、「河は恵みの水を与えてくれるが、しばしば氾濫し全てを無にしてしまう」「太陽は、草木・作物を育て人間を暖めてくれるが、しばしば度が過ぎ旱魃で生き物の命を奪う」。などなどの「自然の摂理とその両極性」を古代人が「神」としたのだろう、的な理解をします。
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しかし、無心論者の意見が正しいならば、人間は、神に祈り始めてから数万年であろう歴史の中で「祈ったところでどうせ無駄。自然の摂理には逆らえない」ととっくの数万年前に悟ったはずです。
無論、そう反論したところで、「ただただ、人間は、それが分かっていても祈らざるを得ないのだ」「そして、何かの偶然で、あたかも『聞き入れられた?』かのようなことがあると、再び数千年祈ることを続けてしまうのさ」と返されるかも知れません。
ところが、
科学やテクノロジーが如何に進歩しようとも、人間は、「自分の脳機能・思考回路・心の有様」についてさえも、全く良く分かっていない。(このことこそは、シーターラーマさんのご好意?先見の妙?で続けさせて頂いている、このコラムの最重要テーマですが)
近代医学でも、脳機能・脳科学についてや、臓器間・細胞間伝達機能、腸内環境については、この数年で急速に進歩し、日々「定説」が塗り替えられている有様です。
さすれば、
あと100年もすれば(今の様子で人類と地球が100年保つ?とも思いますが…………..)、「個々の人間の病気」は愚か、それが「集団化する時の何らかの力や波動」ひいては「思考・精神性と念の関係」「それらの集合体と自然・気象・地球・宇宙との関係性」も次々に説かれる時代に至るかも知れません。
そうなれば、
「人間が何故、神に祈り続けたのか?」のみならず。「そもそも神とは何だったのか?」も。物凄い勢いで(科学的に)説かれることでしょう。
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しかし、
前述したように、紀元前数千年前に、人間は、「神の存在」を、自分たちに都合の良いものに変革し始めました。或る意味、極めて不思議なもので、その弊害は、数千年経った現代になって、いよいよ「後戻り出来ない(不可逆的な深刻な事態)」に至りましたが、そうなる迄、数千年もの間、人間は、「地球上のあらゆる生き物の覇者」として、その利己の限りを尽くし続けることが出来たのです。
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洋の東西の「寓話」「昔話」「童話」で、「恐ろしい存在」を「酩酊させて無力にする」話があります。魔物や怪物から、大悪党、狂人に至るまで、ひいては、ひとつの家族の中の「頑固で厳しい親父」に至るまで、酒や眠り薬などで、酩酊させたうちに、まんまと計画を遂行するという話です。
東アジアや南アジアでは、龍、大蛇。西アジア~西洋では、龍・ドラゴンという強大な存在が描かれる一方、鬼を「言葉巧みに騙す:長靴を履いた猫」から、「鬼に呑まれて内側から攻撃する:一寸法師」に至る寓話も、その基本には、「荒神を和神に変革させる願望(欲望?)」がある訳です。

ここで、重要なポイントは、「強敵=目の前の脅威=目の上のたんこぶ」を「弱体化させる」という願望・願い・欲望を、人間は、数千年~(恐らく数万年)もの間「(心正しい善良な)弱者が(間違った考えの)強者を挫く」という「美しい物語」に摩り替えて、問題の本質を誤魔化して来たことです。
何も、ここで、「善悪観念」について述べるつもりは毛頭ありません。大事な話は、「相手が弱体化する」という方向性には「自らも弱体化する」という、極めて大きなリスクが、「落とし穴」としてあることを、人間は数千年もの間、考えないようにして来た、というテーマです。

「長靴を履いた猫」で言うならば、鬼を騙して鼠に変身させ「喰ってしまってめでたしめでたし」ですが、「一寸法師理論」で言うならば、「喰われた鼠が猫の中で暴れ、形成が逆転する」筈なのですが、人間は、これらを全て都合良いように解釈し続けて来た、ということです。
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これらの「或る種の真理=人間が美化しただけで事実は必ずしもその通りではない」ということは、既に現実のものとなっています。
例えば、1928年に(科学製剤としては)世界で始めて抗生剤が発明され、1944年には、スプレプトマイシンが発明されました。私の母は、後者が普及しきらないギリギリの時代に、当時主流の治療法で、片肺を潰して人生の大半を障害者として過ごしました。しかし、それから半世紀も経たないうちに「耐性菌」が現れ、「院内感染(※)」によって、細菌の逆転が顕著になりました。抗ウィルス製剤に関しては、新薬が出ては弊害が報告され、この数ヶ月の間には、耐性ウィルス迄報告され始めました。また、人間本来の免疫機能が暴走するアレルギーの問題も年々深刻になる一方。そして、自らの細胞が癌化する。老化に伴う「コピー精度の劣化」では、最早説明できなくなっている。にも拘わらず、大勢は、相変わらず「発癌性物質」や「ストレスの問題」という犯人探しばかり。

(※)以前もお話しましたが、私の母は、皮肉にもその「院内感染」で死線を彷徨いました。結果「奇跡の快復~退院」を果たしましたが、「何が効奏したのか?」は、未だお医者さんも分かっていない。私は懸命の「音楽療法」と「ヤントラ療法」を試みましたが、もちろん医学的にも科学的にも証明は出来ません。

(Pittaと精神構造ーその2-につづく)

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何時も、最後までご高読を誠にありがとうございます。

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Vedic Chant入門講座(基本理解編)

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アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編1)

アーユルヴェーダ音楽療法 (実践編2)

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(文章:若林 忠宏

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若林忠宏氏によるオリジナル・ヨーガミュージック製作(デモ音源申込み)
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ヨーガ・スートラ第4章第9節

Hindu God Yoga Sutra of Patanjali Statue on Exterior of Hindu Temple


जातिदेशकालव्यवहितानामप्यानन्तर्यं स्मृतिसंस्कारयोरेकरूपत्वात्॥९॥
Jātideśakālavyavahitānāmapyānantaryaṁ smṛtisaṁskārayorekarūpatvāt||9||
ジャーティデーシャカーラヴィヤヴァヒターナーマピヤーナンタリヤム スムリティサンスカーラヨーレーカルーパトヴァート
誕生の種類、場所、時間が異なっても、連続性がある。記憶と潜在印象は、同一性を持つためである。

簡単な解説:前節において、人間になれば人間に相応しい習性があらわれるように、行為の結果(業報)に適合する心の潜在的傾向だけが、特定の生において発現すると説かれました。本節では、それらの心の潜在的傾向は、誕生の種類、場所、時間が異なっても、その間に連続性があると説かれ、それは、記憶と潜在印象の間に同一性があるためであると説かれます。

第45回グループ・ホーマ(ラーマ・ナヴァミ)無事終了のお知らせ

第45回グループ・ホーマ(ラーマ・ナヴァミ)にお申込みいただきました皆様、誠にありがとうございました。

ラーマ神を礼拝する、第45回グループ・ホーマは、4月14日に無事に終了いたしました。

プージャーの写真を以下に掲載させていただきます。

神々の祝福と、より良い体験がありますよう、心よりお祈り申し上げます。

第45回グループ・ホーマの実施内容はこちらよりご覧いただけます。

スタッフ日記:第41回アンナダーナ終了しました!

第41回アンナダーナにお気持ちを寄せていただきました皆さま、本当にありがとうございます。
今回の実施は、聖地として知られるリシケーシュのサイガートにて、滞りなく終えることができました。
リシケーシュでは、第4回目の実施です。

今回は、ナヴァラートリーの期間中となり、中でも重要なアシュタミー(8日目)の実施となりました。
アシュタミーは、9日間に渡る凶悪な力との戦いの中で、ドゥルガー女神の額からカーリー女神が生まれた時とされるため、とりわけ重要視される時です。

この日は、カンニャ・プージャー(カンジャクとも)を行う日でもあります。
カンニャ・プージャーは、純粋な女神のエネルギーを象徴する幼い女の子たちを9人招き、家庭においてプージャーを行い、食事を振る舞うことで女神を礼拝します。
知識が欲しい家庭はブラーフミン(司祭)の家庭の女の子たち、力が欲しい家庭はクシャトリヤ(武士)の家庭の女の子たち、富が欲しい家庭はヴァイシャ(商人)の家庭の女の子たちを招くという慣習もあるようです。

そんな吉兆な時の実施となった今回のアンナダーナ。
すっかり気温が上がり、40度近い気温になっています。
各地でアンナダーナが実施されていたため、人々が短時間に集中することなく、配膳は落ち着いてゆっくりと進めることができました。
時間はかかりましたが、前回と同様に、およそ1300食分を配り終えています。

ナヴァラートリーの吉日に聖地での実施となった今回のアンナダーナには、寺院へ礼拝に訪れる人々の姿が多くありました。
その他、現地の人々や子どもたちを中心に、サドゥーや巡礼者の姿もありました。
来月にはチャールダーム巡礼も始まり、これからリシケーシュはさらに巡礼者が多く訪れる時となります。

人々の心の支えとして存在するこうした聖地は、現代社会において、とても大きな役割を担っていることと思います。
さまざまな思いを抱え、こうした聖地を訪れる人々に、食事を通じて奉仕することは功徳のある行いとして古くから伝えられてきました。
社会が精神的に成長し、平和が広まるように、今後もアンナダーナの実践を努めていきたいと思います。

次回は、デリーの病院でのアンナダーナを予定しています。
次回も温かいご協力のほど、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

アンナダーナを通じ、皆様にも大きな恩寵がありますように。

(スタッフ:ひるま)

2019年のチャールダーム巡礼

Kedarnath Temple before sunrise, it is a Hindu temple dedicated to Shiva, India.

永遠の巡礼地であるガンジス河を始め、インドには数多くの聖地が存在しています。神々が住まうと信じられるその聖地は、人々の心の支えとして存在し、現代においても多くの人々を引き寄せています。そんな数ある聖地の中に、チャールダームと呼ばれるインドの4大聖地があります。

チャールは「4」、ダームが「住居」を意味するチャールダームは、神々が住まう4つの代表的な聖地として知られています。このインドの4大聖地は、北のバドリーナート、東のプリー 、南のラーメーシュワラム、西のドワールカーと伝えられますが、この他に、ヒマーラヤ山麓のヤムノートリー、ガンゴートリー、ケーダールナート、バドリーナートがチョーター・チャールダーム(小さなチャールダーム)として知られています。

3000mを超える山々を巡るこのヒマーラヤ山麓のチャールダーム巡礼は、冬の間は積雪のために閉ざされ、毎年4月下旬頃に道が開かれると共に、およそ10月頃まで巡礼が続きます。ヒンドゥー教徒にとって、一生の内にこの地を巡ることは大きな願いの一つであり、巡礼を成し遂げた者の罪は世代に渡って清められると信じられています。

そんなチャールダーム巡礼の、今年の開山日程が発表されました。このチャールダーム巡礼は、毎年、一年の大吉日であるアクシャヤ・トリティーヤーの頃に始まります。

・ヤムノートリー:5月7日
・ガンゴートリー:5月7日
・ケーダールナート:5月9日
・バドリーナート:5月10日

これからは、インドの各地で巡礼が盛んになる時を迎えます。皆様にも大きな恩寵がございますよう心よりお祈り申し上げます。

参照:Char Dham Yatra 2019

スタッフ日記:ケーララ豪雨災害の支援状況について

ケーララ豪雨緊急災害支援募金にご協力をいただいている皆様、温かいご支援をいただき誠にありがとうございます。
過去100年間で最悪の被害が報告された豪雨災害から、7ヶ月が過ぎました。
これまでに実施してきた支援の状況を、ご報告させていただきます。

12月から2月まで穏やかな気候が続いていたケーララ州では、3月を過ぎてから気温が上がり始め、いよいよ長く暑い夏が始まりました。
これから6月頃に始まるモンスーンを迎えるまでは、1年の中でもとりわけ暑い時期が続きます。
今年のモンスーンは平年を下回ると予報が出ていましたが、穏やかな自然の中で、少しでも万物が安心して暮らせるよう願うばかりです。

穏やかな気候が続いていたため、これまでは屋外での復興作業、中でも、荒廃した田んぼの復興に力を入れていました。
田んぼの稲はすくすくと育ち、3月21日から3月30日にかけて、すべてのお米を収穫し終え、精米所に運ぶことができました。
お米は上出来で、精米した後は、それぞれの田んぼを所有する農家さんに分配されます。
10%は、土地を持たない豪雨の被害を受けた人々に配られます。
また、干し草は牛を飼う農家さんたちに無料でお分けすることができました。

去年の8月の中旬に起きた豪雨災害から約7ヶ月。
もう田んぼは使えないかもしれないと、誰もが思ったところからのスタートでしたが、この期間で収穫まですることができ、皆心から喜んでいます。
この田んぼの復興に取り掛かることができたのは、皆様のご支援を通じ、人々に十分な手当を出すことができたからです。
現地の人々は励まされ、暑い中での作業を、弛まない努力とともに続けてきました。
人々の気持ちに、母なる自然も喜んでいるかのようです。

また、マイクロビジネスの支援も少しずつ進んでいます。
現在は、屋外での作業が必要となる、鶏小屋の製作も行なっています。
貧しい人々は、以前より、卵やミルクを売って収入を得られるように、鶏小屋や家禽などを所有していましたが、豪雨災害によって、全てを失いました。
鶏小屋支援の案内を出したところ、100家族以上の申し込みが来ています。
誰もが豪雨で被害を受けており、切実に支援を必要としている様子です。

鶏小屋は、木材、釘、ドア部分、大工さんへの手当を含め、1つあたり、6000〜6500ルピー(約10000円〜11000円)となります。
小屋の瓦屋根をつけると、7500ルピー(約13000円)となります。
申し込み者全員に鶏小屋を支援する予算はなく、対象者を選ばなければならない状況に頭を抱えています。

皆様の温かいご支援を通じ、人々の生活の再建は順調に進んでいます。
しかし、この豪雨災害によって、必死の思いで築き上げてきたものをすべて失った人々も多く、長期的な支援が必要です。
この支援活動が、持続可能な社会を築くものとなるよう、現地の人々と共にこれまでの生活と向き合いながら、努めていきたいと思います。

いつも温かいご支援を頂き、改めまして心より御礼申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

(スタッフ:ひるま)

ハヌマーンのシッディ

女神を讃える9日間のナヴァラートリー祭が続いているインド。
その終わりとなる4月14日には、正義の化身であるラーマ神の降誕祭が祝福されます。
そんなラーマ神を心から愛し、献身的に仕えたのが、お猿の神様であるハヌマーンです。
主に北インドでは、ハヌマーンの降誕祭が、4月19日の満月に祝福されます。

ハヌマーンは、たくさんの神々が崇められるインドでも、絶大な人気を誇る神格です。
その理由は、何よりも、その強さにあります。
海を飛び越えたり、山を持ち上げたり、ハヌマーンの成した偉業は数知れません。
そんなハヌマーンは、8つのシッディの1つである、身体の大きさを自在に操る力を持っていました。
ラーマーヤナに記されたその神話には、成功を達成するための秘訣を見ることができます。

ハヌマーンは、愛するラーマ神の妃であり、誘拐されたシーター女神を救うべく、ランカー島に向かって空を飛んでいました。
その道のりには、数々の障壁があらわれます。
その一つが、スラサです。
スラサはナーガ(蛇族)の母として知られ、ハヌマーンの力を試そうとしました。

「お前は、私に飲み込まれる運命にある」と、スラサはハヌマーンの前に立ちはだかります。
すると、ハヌマーンはスラサに飲み込まれないよう、自らの身体を大きくしました。
しかし、スラサはそのハヌマーンの身体よりも、さらに大きく口を開きます。
ハヌマーンはさらに身体を大きくし、スラサはそのハヌマーンの身体よりも、さらに大きく口を開きました。
その後、ハヌマーンはあっという間に身体を小さくし、スラサの口に入ると、耳から飛び出したと伝えられます。

この神話で見られるスラサは、まるで私たちの欲望のようです。
満たされるほどに膨れ上がる欲望は、スラサの口のように、限りなく大きくなり続けます。
私たちはその欲望に飲み込まれ、数々の苦難を経験しなければなりません。

スラサに打ち勝つためにハヌマーンがしたことは、自分を小さくすることでした。
私たちが欲望に打つ勝つためには、そんなハヌマーンのように、自分のエゴを小さく抑え込むことが必要不可欠です。
そして、ハヌマーンがそれを実行できたのは、正義の化身であるラーマ神へ、何よりも深い愛を抱いていたからでした。

成功に至る道には、数々の障壁が立ちはだかります。
しかし、ハヌマーンのように心が主に定まる時、私たちは障壁を乗り越え、成功に至る道を突き進むシッディを獲得することができるに違いありません。
次の満月、そんなハヌマーンへの祈りを捧げたいと感じます。

(文章:ひるま)

心の闇を追い払うサラスワティー女神の千の御名

神の言語であるサンスクリット語による祈りは、精神的・肉体的な問題を癒すヒーリング・サウンドとして作用し、人々の願望や、魂の欲求を満たすことができると信じられています。その一つに、学問の女神であるサラスワティーを讃える千の御名(サラスワティー・サハスラナーマ)があります。

学問の女神であるサラスワティーへの祈りは、帰依者たちに知識と知性をもたらします。心の闇は追い払われ、知性の幕が開き始めます。聖典に記されたサラスワティーへの礼拝を通じて、これを聴く人々はサラスワティーの恩寵に導かれていくでしょう。

永遠に色あせることのない純白の蓮華に座り、サラスワティーはヴィーナを奏で続けます。4本の弦からなるこの楽器は、4つのヴェーダと人生の4つの目的(ダルマ(正義)、アルタ(富)、カーマ(愛)、モークシャ(成就))をあらわしています。彼女の第3の手には、神への道をあらわす聖典を持ち、また第4の手には帰依の道を示す数珠を持ちます。

また彼女はつねに帰依者の怠け心を取りのぞくよう取り計らっています。彼女の蓮華の御足に捧げられた真心の祈りは、聴く者の望みを叶え、恵みを授けるでしょう。

ヴラタ(誓願)に勧められるサーブーダーナー・キチャディーのレシピ

ヴラタ(誓願)に勧められるサーブーダーナー・キチャディー(साबूदाना खिचड़ी)のレシピをご紹介いたします。

ナヴァラートリーやエーカーダシーなど、インドではそれぞれの信仰に基づいて、さまざまなヴラタ(誓願)が行われます。ヴラタにおいて広く実践されるのが、断食や食の節制です。完全な断食を行うこともあれば、身体を浄化する果物や牛乳などの摂取は進んで行うこともあります。

インドには、こうしたヴラタの際に勧められるさまざまなレシピがあります。その一つ、サーブーダーナー・キチャディーをご紹介いたします。

サーブーダーナー・キチャディーは、タピオカパールやサゴパールを用いた軽食です。サーブーダーナーとは、タピオカやサゴヤシのでん粉で作られる白いタピオカパールやサゴパールを意味します。キチャディーはキチュリとも言われ、主にお米と豆を煮たお粥のようなものです。ヴラタの際は、米と小麦粉の摂取は勧められないため、米と小麦粉を除いた食材が用いられます。

★サーブーダーナー・キチャディー★

【材料】
・サーブーダーナー:1カップ
・ギー:大さじ1〜2
・ピーナッツ:1/2カップ
・じゃがいも:2個
・コリアンダー・リーフ:大さじ2〜3(細かく刻んでおく)
・ターメリックパウダー:小さじ1/4
・クミンシード:小さじ1
・グリーンチリ:2本(細かく刻んでおく)
・岩塩:小さじ1
・ブラックペッパー:7〜8粒(粗く砕いておく)
・レモン汁:適量

【作り方】
・サーブーダーナーを水でよくすすぎ、水を一度切ったら、4〜5時間、水に浸しておく(指で潰せるようになるまで)。
・じゃがいもを茹でて皮をむき、冷めたら小さく角切りにしておく。
・焦げ付かない加工のフライパンにギーを入れ温め、クミンシードを入れ、少し火を弱める。
・ターメリックパウダー、グリーンチリ、ブラックペッパーを入れて混ぜる。
・ピーナッツを入れて、少し炒める。
・じゃがいもを入れて軽く混ぜ、中火にする。
・サーブーダーナーを入れ、岩塩を加えて、よく混ぜる。
・弱火にして蓋をし、約2分間、火を通す。
・サーブーダーナーの色が変わり透明になるまで、さらに弱火で炒める。
・コリアンダー・リーフ、レモン汁を適量振りかけ、よく混ぜて出来上がり。

※この他にも、トマトや人参など、お好みの野菜を加えることができます。
※ヴラタの際は通常の塩ではなく、ミネラルを多く含んだセーンダー・ナムク(सेंधा नमक)と呼ばれる岩塩を用いることが勧められます。
※心身に刺激を与える玉ねぎや大蒜の摂取は控えます。

サーブーダーナー・キチャディーの作り方は、以下の動画が参考になります。