生きる目的

ハタ・ヨーガの求めるシヴァとシャクティの結合が、個人の肉体という小さな世界の中での解脱を意味するように、インドに古くから伝わる思想は、その多くが個人の魂の解脱を目的としています。その解脱とは、永遠の至福を意味するものです。
男性原理であるシヴァ(精神)と、女性原理(物質)であるシャクティが結合した解脱の象徴は、アルダナーリーシュヴァラという神格としても崇められ、相反する2つのものが結びついた究極の美しさは、最終的な解脱としてあらわされています。
アルダナーリーシュヴァラにもさまざまな神話が伝わりますが、その姿は、シヴァとシャクティが本来一つであるということ、創造はその二つが一つとなって初めて可能となり、そして完成することを伝えています。神々は個々の内に内在していると言われるように、自分自身が生じたことには、その内にシヴァ(精神)とシャクティ(物質)の原理が存在し、そしてその二つの結合が、私たちがこうして生を受けたことにおける最終的な目的として求められてきました。その結合が意味するものこそが永遠の至福です。
私たち個人は、生じた肉体という現象の中でさまざまな苦難を経験しなければならないことが伝えられます。しかし、この肉体が解脱を得るために存在する時、肉体を持ったことも実りあるものとなる、という事実をヨーガの教えの中で幾度となく気づかされることがありました。こうして生きる日々に与えられた一瞬一瞬が、永遠の至福という解脱に向けた気づきを得る大切な機会であり、私たちは完成に向けた道を歩んでいるのだと実感します。
アルダナーリーシュヴァラが見せる究極的な美しさは、自分自身という内なる世界の永遠の至福を物語っているようです。自身の内において、シヴァとシャクティの合一を得られるように、この肉体を通じ、永遠の至福についての気づきを深めていきたいと感じています。
そうすれば、さまざまな苦難もまた、実りあるものとなるに違いありません。そうして生まれる絶対の結合は、何よりも自分自身の生きる日々を美しいものとし、そして完成させてくれるのだと実感しています。
(文章:ひるま)