ラーフとケートゥは、それぞれ月の昇交点と月の降交点にあたりますが、インド占星術では惑星と見なされています。
不死の霊薬アムリタを盗んだという悪しきカルマを持つラーフとケートゥは、凶星と考えられ、非常に恐れられています。
このラーフとケートゥの間に、他の7つの惑星が位置している時、カーラ・サルパ・ドーシャが生じます。
一般的に、カーラ・サルパ・ドーシャは、健康、富、キャリア、職業、愛、結婚、子ども、そして私たちの人生のさまざまな面に悪影響や苦難を生み出すとされます。
ホロスコープにおいて、その影響がどのように出ているかは、ラートとケートゥが出生図においてどこに配置されているかを見る必要があります。
例えば、ラーフが1室、ケートゥが7室にある場合、1室が健康を意味するため、その人は、健康に関して問題に直面するでしょう。
また、ラーフが2室にある場合、その人は、家族関係や富、その他、2室に関係する問題に直面するでしょう。
出生図には合計で12室があるため、カーラ・サルパ・ドーシャは全部で12種類あることになり、その影響は12種類に分けることができます。
カーラ・サルパ・ドーシャの対策法
・カーラ・サルパ・ドーシャ解消のためのプージャーを行う。
・家庭の祭壇や清浄な場所にカーラ・サルパ・ヤントラを祀り、毎日礼拝を行う。または、ラーフに対応する土曜日、ケートゥに対応する火曜日に礼拝を行う。
・シュラーヴァナ月のナーガ・パンチャミーにおいて、近くの川で蛇神のプージャーを行う。
・ルドラークシャの14面か、8面と9面の組み合わせを身につける。
・ラーフに対応するゴーメーダ(ヘソナイト)、ケートゥに対応するキャッツアイの宝石を身につける。
・毎日シヴァ・パンチャークシャラ・マントラ(オーム・ナマハ・シヴァーヤ)を108回唱える。
・毎週月曜日にマハームリティユンジャヤ・マントラを108回唱えてシヴァ神を礼拝する。
・月食、日食、またはマハーシヴァラートリーにおいて、シヴァ神をリンガムの形で礼拝する「ルドラ・アビシェーカム」を行う。
カーラ・サルパ・ヤントラの礼拝の手順
・早朝、もしくは夕刻に、身を清めた後、東や北東の方角にお祀りしたヤントラの前に座ります。
・サンダルウッド・ペーストをヤントラの中央に塗布します。
・ドゥーパ・スティック(お香)に火をつけ、ヤントラに香りと煙を捧げます。
・金属製の器にアクシャタ(米粒)を入れ、ヤントラの前に捧げます。
・蝋燭やオイルランプ等に灯りを灯します。
・以下のマントラをそれぞれ108回唱えます。
・マントラを唱えた後、心を穏やかにし、しばらくの間、瞑想を行います。ラーフ・マントラ
・ॐ रां राहवे नमः
・om rāṁ rāhave namaḥ
・オーム・ラーム・ラーハヴェー・ナマハ
ケートゥ・マントラ
・ॐ ह्रीं केतवे नमः
・om hrīṁ ketave namaḥ
・オーム・フリーム・ケータヴェー・ナマハ
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