श्रीभगवान् उवाच ।
śrībhagavān uvāca |
シュリーバガヴァーン ウヴァーチャ
クリシュナは語った
śrībhagavān【男性・単数・主格】栄光ある方、神聖な神、威厳ある尊者。ここではクリシュナのことを指す。
uvāca【三人称・単数・パラスマイパダ・完了 √vac】[彼は]言った、語った
प्रजहाति यदा कामान्
prajahāti yadā kāmān
プラジャハーティ ヤダー カーマーン
彼が欲望を捨てる時
prajahāti【三人称・単数・パラスマイパダ・現在 pra√hā】[彼は、それは]去る;見捨てる、断念する、放棄する、(義務に)違背する、(約束を)破る;投げる、ほうる、やむ、消え去る
yadā【接続詞】〜である時、〜する時
kāmān【男性・複数・対格】欲望を、願望を、欲求を;愛を、享楽を
सर्वान् पार्थ मनोगतान् ।
sarvān pārtha manogatān |
サルヴァーン パールタ マノーガターン
心にあるすべての、アルジュナよ
sarvān【男性・複数・対格】すべての、一切の
pārtha【男性・単数・呼格】プリターの息子よ。アルジュナのこと。
manas【中性】心、内的器官、知性、理性、精神、良心、思考、意向、気分
gatān【男性・複数・対格、過去受動分詞 √gam】行った、来た、〜に陥った、〜に於ける、〜の中にある、〜に含まれる、〜に向けられた;死んだ;消えた、失われた
→manogatān【男性・複数・対格、manogata、限定複合語】心中におこる、心中に隠された、秘密の
आत्मन्येवात्मना तुष्टः
ātmanyevātmanā tuṣṭaḥ
アートマンニエーヴァートマナー トゥシュタハ
自ら自己に満足した
ātmani【男性・単数・処格、ātman】[-において、-の中に]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
eva【副詞】実に、真に(強意を表す。しばしば虚辞として使用)
ātmanā【男性・単数・具格、ātman】[-によって、-をもって]気息;霊魂;生命、自身;本質、本性;特色;身体;知性、悟性;我、最高我
tuṣṭas【男性・単数・主格、過去受動分詞 √tuṣ】満足した、満足させられた、悦んだ
स्थितप्रज्ञस्तदोच्यते ॥
sthitaprajñastadocyate ||
スティタプラジュニャスタドーチャテー
そのとき、彼は智慧が確立したと言われる
sthitaprajñas【男性・単数・主格、所有複合語、sthita-prajña】確固とした智慧のある、叡知の堅固な、智慧が安定した、叡知の定まった
tadā【副詞】そのとき、それから
ucyate【三人称・単数・現在・受動活用 √vac】[彼は、それは]言われる、話される
श्रीभगवान् उवाच ।
प्रजहाति यदा कामान्सर्वान्पार्थ मनोगतान् ।
आत्मन्येवात्मना तुष्टः स्थितप्रज्ञस्तदोच्यते ॥ ५५ ॥
śrībhagavān uvāca |
prajahāti yadā kāmānsarvānpārtha manogatān |
ātmanyevātmanā tuṣṭaḥ sthitaprajñastadocyate || 55 ||
クリシュナは語りました。
アルジュナよ、人が心にあるすべての欲望を捨て、自ら自己に満足する時、
その人は智慧が確立した人と言われる。
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