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雑記帳

シャニ神とラーヴァナ

人生のさまざまな面において経験する辛い試練。
それは、私たちが目標を達成し成長するための糧になるものといわれます。
そんな試練をもたらすとされるのが、土星の神であるシャニ神です。
シャニ神がもたらす試練は、私たちの行為の善悪に基づくものであり、時にあまりに過酷で、人々からは畏怖されることがとても多くあります。

シャニ神は、マンダ(遅いもの)とも呼ばれるように、太陽を約30年かけて公転し、12星座をそれぞれおよそ2年半かけて通過する歩みの遅い惑星です。
シャニ神の歩みが遅い理由にはさまざまな言い伝えがありますが、そのひとつに、羅刹王であるラーヴァナにまつわる神話があります。

ラーヴァナは4つのヴェーダと6つのシャーストラを習得し、知識に卓越した存在でした。
苦行によって更なる力をつけたラーヴァナは、生まれてくる息子のインドラジットが長生きするように、9惑星を支配することを思いつきます。
そして、インドラジットの誕生時、すべての惑星を成功や繁栄の象意がある11室に押し込み、占星術的に吉兆な配置を生み出しました。
しかし、シャニ神は損失や死の象意がある12室に足を出し、その企てを阻止します。
怒ったラーヴァナは、シャニ神の足を折りました。
こうして足を折られたために、シャニ神の歩みは遅くなったと伝えられます。

私たちは、ラーヴァナのように自分自身の力で状況を操ることができると思い込むことがあります。
しかし、それを決めることができるのは、行為に基づいて結果をもたらすシャニ神だけであるということをこの神話は伝えています。

長い人生の中で、過去や未来を揺れ動く心に惑わされる私たちは、もっとも大切な現在という瞬間を見失い、本質から離れた行為をしてしまうことが少なくありません。
そこで経験する試練は、時に耐え難いほどのものであることもあります。
努力や奮闘を通してのみ成功を与える厳格者として知られるシャニ神は、そんな私たちに、移ろう心を現在に定め、今この瞬間を清く生きることの大切さを示し続けています。
そうしてもたらされる結果は常に正しく、あらゆる目標が達成されるということを私たちは忘れずにいなくてはなりません。

歩みの遅いシャニ神であるが故に、試練は長期に渡り、不安や恐怖を感じるのも事実です。
しかし、シャニ神のその時間とは、時計の針で計られるものではなく、私たちが生きるこの瞬間とその行為によって計られるものです。
身をもってその事実を示すシャニ神を崇め、今を精一杯に生きる時、私たちは豊かに成長し、真の目標を達成することができるはずです。

(文章:ひるま)

※シャニ神の歩みが遅い理由、またラーヴァナとの神話は、この他にも異なる形で伝えられることがあります。

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