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アーサナ

トラのアーサナ

ヨーガの道術を最初に示したとされるシヴァ神は、太古に8400万のアーサナ(ポーズ)を説いたと伝えられます。
その中で優れているとされる84のアーサナが、ヨーガの聖典であるハタ・ラトナーヴァリーに示されています。
そのひとつに、トラのポーズを意味するヴィヤーグラ・アーサナがあります。

現在、ヴィヤーグラ・アーサナは早朝に目覚めるトラの動きを真似るポーズとして実践されています。
まず、肩の下に手、骨盤の下に膝がくるように四つん這いになります。
この姿勢で最初に左足を伸ばし、次に右手を伸ばして上方を見つめ、バランスを取ります。
数回呼吸をしたら、手足を元の位置に戻し、逆側も同様に行います。
また、両手はついたまま、左足を伸ばして背中を反らした後、伸ばした膝を曲げて背中を丸め、膝を額につける方法などもあります。

このトラの動きを真似るヴィヤーグラ・アーサナには、体幹を強化し、姿勢を整える効果があるとされます。
それは、このポーズの実践によってしなやかで強い背骨が生み出されることにひとつの理由があります。
まっすぐに伸びた背骨は、スムーズな生命エネルギーの流れに必要不可欠なものとされてきました。
背骨の滞りが解かれることで、そこに点在するチャクラが活性化し、調和した健やかなエネルギーが心身を巡るようになります。

トラは、生態系の頂点を占める存在とも考えられ、バランスの取れた生態系の保持に重要な役割があるとされる動物です。
そんなトラが活動を開始する早朝に見られる動きには、私たちの身体にも調和をもたらす赫々たる恩恵があります。

インドには、このトラの足を持つ聖者がいます。
ヴィヤーグラパダという名前のその聖者は、夜明けにシヴァ神へ捧げるための純粋な花を摘む仕事を任されていました。
献身的にその仕事を努める中で、荒野を歩き、棘によって傷を負うこともありました。
それを見かねたシヴァ神は、世界の調和を保持する強いトラの足を授けたと信じられます。

現在、トラは絶滅に瀕しているともいわれる動物です。
私たち自身が本質に心を定め、自分自身の行為を真摯に努める時、世界に調和を生み出す強い力を得ることができます。
ヨーガの実践は、そのための歩みを支えてくれるものに他ありません。
この大きな世界へ調和を生み出すことができるように、自分自身の内なる世界でその実践を努めていきたいと感じます。

(文章:ひるま)

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