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バガヴァッド・ギーター第4章

バガヴァッド・ギーター第4章第27節

インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。

सर्वाणीन्द्रियकर्माणि
sarvāṇīndriyakarmāṇi
サルヴァーニーンドリヤカルマーニ
すべての感官の働きを

sarvāṇi【中性・複数・対格 sarva】すべての、一切の、各々の;全体の
indriyakarmāṇi【中性・複数・対格 indriya-karman】[〜らに、〜らを]感官の働き、感覚の活動

प्राणकर्माणि चापरे ।
prāṇakarmāṇi cāpare |
プラーナカルマーニ チャーパレー
また気息の働きを、他の者たちは

prāṇakarmāṇi【中性・複数・対格 prāṇakarman】[〜らに、〜らを]気息の働き、呼吸の活動
ca【接続詞】そして、また、〜と
apare【男性・複数・主格 apara】[〜らは、〜らが]後方の、遙かな;後の、次の;西方の;劣る;他の;卑しい;反対の;奇異の、異常の

आत्मसंयमयोगाग्नौ
ātmasaṁyamayogāgnau
アートマサンヤマヨーガーグナウ
自己抑制のヨーガという火の中に

ātmasaṁyama【男性】自制、自己制御
yogāgnau【男性・単数・処格 yoga-agni】[〜において、〜のなかで]ヨーガという火、修練の炎
→ātmasaṁyamayogāgnau【男性・単数・処格、限定複合語】[〜において、〜のなかで]自制のヨーガという火、自己抑制の実践という炎

जुह्वति ज्ञानदीपिते ॥
juhvati jñānadīpite ||
ジュフヴァティ ジュニャーナディーピテー
捧げる、知識により燃え立った

juhvati【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √hu】[彼らは〜、それらは〜](火の中に)注ぐ・投げ入れる、捧げる、供える
jñāna【中性】知ること;知識;真の知識、優れた知識;知恵;企図;仮定;意識;感覚器官
dīpite【男性・単数・処格 dīpita√dīpの過去受動分詞・使役活用)】点火された、燃やされた;燃え上がった、照らされた;興奮させられた;明らかにされた
→jñānadīpite【男性・単数・処格、限定複合語】知識によって点火された、知識により燃え立った

सर्वाणीन्द्रियकर्माणि प्राणकर्माणि चापरे ।
आत्मसंयमयोगाग्नौ जुह्वति ज्ञानदीपिते ॥२७॥

sarvāṇīndriyakarmāṇi prāṇakarmāṇi cāpare |
ātmasaṁyamayogāgnau juhvati jñānadīpite ||27||
他の者たちは、すべての感官の働きと、気息の働きを、
知識により燃え立つ自己抑制のヨーガという火の中に捧げる。

※この箇所における「ヨーガ」は「行為のヨーガ」である。知識に基づく自己制御の実践に専念すること(「行為のヨーガ」)により、感官と気息の働きを制御するというのがこの文の趣旨である。この箇所を、「内面的アグニホートラ(火供)」と結びつけて解釈する説もある。(上村勝彦注)

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