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雑記帳

静寂

ヨーガを通じシンプルな生活を過ごすようになってからの大きな変化と言えば、ささやかでいて控え目な物事に心が惹かれるようになったことだと強く思います。こうした季節の移り変わりの中で、肌に触れる風を感じ、目に映る景色をじっと眺め、自然の中に溢れる小さな音に耳を澄ます時、不思議とこの上ない至福を感じるのです。
ヨーガの行いに集中し、様々な方面からの浄化と純化を繰り返す間、そういった何気ない小さな物事に深く惹かれ魅力を感じるようになったのは、それが、あまりにかすかにしか自身の内に響かないものであるからだと、感じたことがあります。
シンプルな物事と自分自身との間で生じるもの。それは、シンプルな物事と自分自身との間で残るものであるのかもしれません。それが何かと言えば、きっと「存在の喜び」であるのだと今感じています。
さまざまに溢れる物や形、名前というものは人々の意識に強烈に印象を残してゆきます。そしてそれらが思考の中に入り込み様々なうねりを引き起こすこの社会の中で、人は常に、何かに追われるように動き続けねばなりません。
ささやかであったり、小さなものであったり、そういった物事に感覚を預けることは、意識に与える強烈な印象を鎮め、忙しく動いていた思考を落ち着かせていきます。その、自身の内に深い影響を与えない状況の中で生じるもの(残るもの)こそが、自分自身の存在の喜びである「サット・チット・アーナンダ」なのだと、静寂の中で感じるように思います。
永遠に変化することのない喜び、その至福を感じる空間を自分自身の内に与えてくれるささやかでいてとても小さな物事に強く惹かれ心を奪われていく時、そこに形がないように、形容しがたいほどの平安を確かに見つけるのです。ヨーガが静寂や沈黙を重視するのは、その境地へと確実に人々を導くために違いありません。
そして私は今日もただ、この内なる偉大な存在の喜びを見つけに、そっと座り目を閉じる瞬間を心待ちにしています。
(文章:ひるま)

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