インドには、カイラーシャ・ダナ・ラクシャー・ヤントラと呼ばれる神秘的なヤントラの存在が伝わります。
カイラーシャ・ダナ・ラクシャー・ヤントラは、9世紀頃、ヒマラヤのカイラス山で聖なる儀式を通して作られたと信じられるヤントラです。
6人のリシと6人のラマ僧が12の聖なるマントラを用いて力を呼び覚まし、強力なエネルギーを生み出したことで生まれたこのヤントラは、富の創造と保護に最強の力を持つと信じられます。
このヤントラの実物は、現在、インドのどこかにあると信じられています。
人間の想像をはるかに超えた力を持つカイラーシャ・ダナ・ラクシャー・ヤントラは、その歴史の中で、一度も所有者の願望や野望を満たせなかったことがないと伝えられます。
このヤントラの実物は、インドの三大財閥のひとつに数えられるリライアンス・グループによって所持されていたのではないかと推測されたことがあります。
しかし、リライアンス・グループは兄弟対立によって分裂が生じました。
それは、このヤントラに込められた「タルパ」が新しい所有者を探し、自由になるために兄弟分裂を引き起こしたのではないかと憶測が流れたほどです。
このヤントラには、その中心に顕現をあらわす根本の数字である15の象徴が描かれます。
そして、チベットのタルパが描かれた円の端に沿って、12のマントラを象徴する12支の動物が描かれます。
このヤントラを手に入れた人は誰でも、途方もない力を与えられ、驚くべき経済成長と繁栄を手にすることができると信じられます。
一説に、このヤントラがある国や王国に存在するようになると、直ちにその国の経済成長と力の上昇という形で影響が現れ始め、福利の実現に向けて、世界中から想像を絶する富、支援、名声を受け始めると信じられます。
古代より、王、実力者、億万長者らが、12のサイクルに従って、このヤントラを次々に受け継いできたと伝えられます。
このヤントラを所有している間は、少なくとも12時間、12日間、12ヶ月間、または12年間など、12のサイクルで所持することが勧められます。
この間は、自分自身が持つ最高の願望と野望を願いながら、常に思い描くことが必要です。
ヤントラの中のタルパは、そうして身につける人の波動を感じ、内なる願望を聞き、それを満たすための力を生み出し始めるとされます。
そして、その実現ために、宇宙のあらゆる力が働き始めると信じられています。
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