インド占星術にはダシャー(星の影響期)という概念があって、これはとてもよく機能します。
メジャーなダシャーシステムでは、大きな影響期が変わると場合によっては体格や人格まで変わってしまったようになるのはよく知られています。
以前書かせていただきましたが、私はケートゥのダシャーの時期にガネーシャ神の信奉とガネーシャ神に関係するサーダナを始めたのですが、
金星期になると(ガネーシャの信奉は維持しつつも)女神の信奉へと大きく舵を切りました。
約20年女神の信奉をしてその後の太陽期も女神信奉を続け、今そのまま月の時期に入っています。
また、いつもお世話になっているヨーガ教師の方は
月期には厳格なピュア・ヴェジタリアンであったのですが、火星期に入ると10年以上続けたこの習慣をやめました。
それをお聞きして、(ピュア・ヴェジタリアンではないものの)30年以上ラクト・オボ・ヴェジタリアンである私は、何だか同志を失ったような少し寂しい気持ちになったのも事実です。
しかし、神聖なヴェジタリアン生活を途中で止めるなんて!などと目くじらをたてるつもりはありません。
瞑想的な月期と戦闘的な火星期では食事内容が変わっても当然だろうと思うのです。
変わることは悪いことではありませんが、同時にダシャーを超えても変わらない信奉の力を養っておくことは大事だと思います。
上記のヨーガ教師の方もダシャーは変わってもヨーガの指導・修行は変わらず熱心に続けておられます。
いずれにしましても、ダシャーで変わる信奉やサーダナはまだ進化途中であると言えるのかもしれません。
最終的に進化しきってダシャーに左右されない確固としたものを手にしたいものですね。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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