インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
सहस्रयुगपर्यन्तम्
sahasrayugaparyantam
サハスラユガパリヤンタム
一千世期(ユガ)に及ぶ
sahasra【中性】千(また大きな数または多量をあらわすのに用いられる);千頭の牡牛
yuga【中性】軛;一対、夫婦;(一文章を形成する)二詩節;人類;世代、生涯;宇宙の年紀
paryantam【男性・単数・対格 paryanta】(周囲の限界)、境、境界、裾、限界、端、終;(゜―)境界を接した、隣接した 【形容詞】(―゜)〜で取り巻かれた・限定された、〜に達した、〜で終わる 【〜m】(―゜)の終わりに、〜に及んで、〜まで、〜の限り
→sahasrayugaparyantam【男性・単数・対格、限定複合語】一千世期に及んで、一千世期まで
अहर् यद् ब्रह्मणो विदुः ।
ahar yad brahmaṇo viduḥ |
アハル ヤッド ブラフマノー ヴィドゥフ
ブラフマンの昼を、知った
ahar【中性・単数・対格 ahar】[〜に、〜を]日、昼
yat【中性・単数・対格、関係代名詞 yad】[〜に、〜を]〜であるもの、〜である人
brahmaṇas【中性・単数・属格 brahman】[〜の、〜にとって]聖智に満ちた者、婆羅門;祭官とくにヴェーダ祭式を総監する祭官;ブラフマンを神格化した最高神、梵天、宇宙の創造者として保持者ヴィシュヌおよび破壊神シヴァとともにトリムルティを形成する神格;理性
vidus【三人称・複数・パラスマイパダ・完了 √vid】[彼らは〜した、それらは〜した]知る、理解する、気付く、学ぶ
रात्रिं युगसहस्रान्तां
rātriṁ yugasahasrāntāṁ
ラートリン ユガサハスラーンターン
一千世期(ユガ)で終わる夜を
rātrim【女性・単数・対格 rātri】[〜に、〜を]夜;インドサフラン・うこん草
sahasra【中性】千(また大きな数または多量をあらわすのに用いられる);千頭の牡牛
yuga【中性】軛;一対、夫婦;(一文章を形成する)二詩節;人類;世代、生涯;宇宙の年紀
antām【女性・単数・対格 anta】[〜に、〜を]端、縁辺、限界;近接;終局;死;末尾の文字、最後の文字[文法];(属格)の最高点、〜の極致;結論;解決、決定;条件;内部;(―゜)をもって終わること
→yugasahasrāntām【女性・単数・対格、限定複合語】一千世期で終わる
ते ऽहोरात्रविदो जनाः ॥
te 'horātravido janāḥ ||
テー ホーラートラヴィドー ジャナーハ
彼らは昼夜を知る人々である
te【男性・複数・主格、指示代名詞 tad】[〜らは、〜らが]それ、あれ、彼
ahorātra【男性・中性】昼と夜
vidas【男性・複数・主格 vid】[〜らは、〜らが][合成語の終わり](―゜)を知る・理解する・熟知する
janās【男性・複数・主格 jana】[〜らは、〜らが]生物;人、個人;民族、種族;人民、臣民;人々
सहस्रयुगपर्यन्तमहर्यद् ब्रह्मणो विदुः ।
रात्रिं युगसहस्रान्तां तेऽहोरात्रविदो जनाः ॥१७॥
sahasrayugaparyantamaharyad brahmaṇo viduḥ |
rātriṁ yugasahasrāntāṁ te'horātravido janāḥ ||17||
ブラフマンの昼は一千世期(ユガ)に及び、夜は一千世期(ユガ)で終わると
知る人々は、昼夜を知る人々である。
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