インド古典中もっとも有名なバガヴァッド・ギーターの原典講読です。
インドの霊的文化の支柱となる本書を、サンスクリット語の学習をしながらお楽しみください。
अग्निर् ज्योतिर् अहः शुक्लः
agnir jyotir ahaḥ śuklaḥ
アグニル ジョーティル アハハ シュクラハ
火、光明、昼、白月
agnis【男性・単数・主格 agni】[〜は、〜が]火;火災;アグニ神
jyotis【中性・単数・主格 jyotis】[〜は、〜が]光明、光輝;火;眼光、眼;月光;光明世界;智慧;生命の光、自由、歓喜、勝利
ahar【中性・単数・主格 ahar】[〜は、〜が]日、昼
śuklas【男性・単数・主格 śukla】[〜は、〜が]輝いている、明るい(+pakṣa 【男性名詞】月が充ちる白分の半月、白月);白い;清い
षण्मासा उत्तरायणम् ।
ṣaṇmāsā uttarāyaṇam |
シャンマーサー ウッタラーヤナム
太陽が北進する6ヶ月
ṣaṇmāsās【男性・複数・主格 ṣaṇmāsa】[〜らは、〜らが]6ヶ月
uttarāyaṇam【中性・単数・主格 uttarāyaṇa】[〜は、〜が](太陽の)北行;(太陽の)北進する半年;(太陽の)北進行程(の開始)=(pauṣa月における)冬至
तत्र प्रयाता गच्छन्ति
tatra prayātā gacchanti
タットラ プラヤーター ガッチャンティ
その時に、逝去した彼らは赴く
tatra【副詞】そこに;そこへ;ここに;それのために、その場合に、その時に
prayātās【男性・複数・主格 prayāta(pra√yāの過去受動分詞)】進む、行く、飛ぶ;〜に赴いた;死んだ;経過した
gacchanti【三人称・複数・パラスマイパダ・現在 √gam】[彼らは〜、それらは〜]行く、動く、歩む;去る、来る;止む、死す;〜に近づく、〜に達する、〜を得る
ब्रह्म ब्रह्मविदो जनाः ॥
brahma brahmavido janāḥ ||
ブラフマ ブラフマヴィドー ジャナーハ
ブラフマンを知る人々は、ブラフマンに
brahma【中性・単数・対格 brahman】[〜に、〜を]聖智に満ちた者、婆羅門;祭官とくにヴェーダ祭式を総監する祭官;ブラフマンを神格化した最高神、梵天、宇宙の創造者として保持者ヴィシュヌおよび破壊神シヴァとともにトリムルティを形成する神格;理性
brahmavidas【男性・複数・主格 brahmavid】ヴェーダ・ブラフマンを知っている、聖智ある;呪術に巧みな 【男性名詞】ヴェーダ学者、神学者、哲学者
janās【男性・複数・主格 jana】[〜らは、〜らが]生物;人、個人;民族、種族;人民、臣民;人々
अग्निर्ज्योतिरहः शुक्लः षण्मासा उत्तरायणम् ।
तत्र प्रयाता गच्छन्ति ब्रह्म ब्रह्मविदो जनाः ॥२४॥
agnirjyotirahaḥ śuklaḥ ṣaṇmāsā uttarāyaṇam |
tatra prayātā gacchanti brahma brahmavido janāḥ ||24||
祭火燃え、光明あり、昼、白月、太陽が北進する6ヶ月の間、
その時に逝去するブラフマンを知る人々は、ブラフマンに赴く。
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