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雑記帳

サットヴァの修行

私たちを至福の源泉へと導くクリシュナ神は、時を超えて、数々の教えを示し続けています。
そんなクリシュナ神の言葉が綴られたバガヴァッド・ギーターは、人々の心の支えとして、古代より大切に受け継がれてきました。
日々の中で抱く苦悩は、その美しい言葉が、すべて解いていくように感じることもあります。

そんなバガヴァッド・ギーターにおいて、クリシュナ神がサットヴァの修行について説く章があります。
肉体・言葉・心の面において実践すべきとされるその修行について、クリシュナ神は次のように述べています。

肉体的修行 苦行について言えば―
神々を礼拝し 長上の人や
師 賢者を敬って仕え
清潔 正直 節制 非暴力であること

言葉の修行は―真実を語ること
やさしく快い言葉 有益な言葉を語ること
他人の心を乱したり扇動したりせぬこと
そしてヴェーダ聖典を規則的に読誦すること

心の修行は―
足ることを知って常に心おだやかに
正直 率直 沈着であり
自己抑制をして身心の浄化につとめること
(バガヴァッド・ギーター 第17章第14-16節 神の詩―バガヴァッド・ギーター田中 嫺玉 (著, 翻訳))

これらの3つの修行は、清らかな信仰を持つ人々が、報果を求めずに行う時、サットヴァの修行になるのだといいます。
報いを期待したり、愚昧の者がしたりする修行は、不安定で長続きせず、自分や他者をも苦しめると説かれ、その修行の尊厳は失われます。
だからこそ、正しい目標に向かって私たちを動かす清らかな信仰を、何よりも大切に育む必要があります。

そしてこれらの修行は、私たちが社会の中で生きる日々においてこそ実践できる事柄です。
与えられたこの修行の場を活かすことができれば、私たちは至福の中で生きることができるに違いありません。

今年は、8月24日(または23日)に、クリシュナ降誕祭が祝福されます。
この神聖な時に、クリシュナ神の美しい言葉に繋がり、清らかな信仰を育みながら、何の報いも求めないサットヴァの修行に励みたいと感じます。
皆様にも、クリシュナ神の大きな祝福がありますよう、心よりお祈り申し上げます。

(文章:ひるま)

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