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雑記帳

真の輝きを求めて

インドに戻り始まった生活もあっという間に2週間が過ぎ、日々の小さな出来事ひとつひとつの中に、多くの気づきを得ながら神聖な日々を過ごしています。可能な限りの物を捨て、ただ必要なものだけと過ごすこの生活は、最も大切なものに心を定め、何よりも代えがたい気づきを与えてくれるように思います。
ここに古くから語り継がれるある言い伝えがあります。
「それぞれの宮殿を何かでいっぱいに満たしなさい」という王からの命令を受けた三人の王子たちがいました。そのうちの一人の王子は、宮殿からあらゆるものを取り払い可能な限りに磨き上げ、光を灯し王を出迎えたと言います。何もないその宮殿をしばらく見つめ、王は気がつきます。そこに眩いばかりの光がいっぱいに満ちていることを。
その真の美しさに王が受けた衝撃は、どんなものよりも大きなものであったに違いありません。事実、このシンプルな生活において、自分自身を磨きあげる生活を努める中で見えるありとあらゆる物事の美しさには、時に言葉を失うほどにはっとさせられ呑みこまれることがあります。それは、神と言う真実の光を見るからだと、この神聖な世界が物語っているのだと思います。
余計なものを排除した生活の中で、静かに耳を傾ける時、そこには常に神の声があります。心を静め、自分自身を小さくしていく時、そこには常に神の存在が満ちていることに気がつきます。その時に知る至福には、どんな物にも満たすことができない限りのない充足を感じてなりません。
神の声を聞き、その存在をはっきりと感じる瞬間に、自分自身に降りかかるありとあらゆる物事に深い意味が存在していることを理解します。そしてそれらは確実に、私たちを真実へと導こうとしているのだと実感し、その道を歩む道中だからこそ、たとえ一瞬であっても疎かに生きることはできないのだと気づかされます。
そして光が満ちる宮殿のように、真の美しさをこの生においてこの身をもって証明したいとそう願っています。
(文章:ひるま)

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