先日は日本の一部で日食が観察されたようですが、
日食はインドでは忌むべきものとして知られているのは以前何度か書かせていただいた通りです。
実際に日食の前後は、個人の身にも社会的にも忌まわしい出来事が起きやすかったりするようです。
さて個人の星回りが良くない時にこのようなネガティブなエネルギーの日に当たる場合、
当然のことながらそのネガティブなエネルギーは増幅されると考えられます。
(良くない星回りの種類にもよります。)
「泣きっ面に蜂」とはまさにこのことでしょう。
そのような時に負けずに運命に抵抗することは非常に重要です。
しかし星回りの良い時より何倍もの努力が必要でしょう。
インドの一部の地域には、畏怖神の礼拝は、良くない日の方がその効果を発揮する、という考え方があります。
その考え方は本来の正統派の考え方ではないかもしれません。しかし想像を逞しくするなら、もともと虐げられた地位に居た人たちが
聖なる祭の日などに参加を許されず、自由に祈ることが許されたのは占星術的に忌むべき日だけだったために、祈り方を工夫し生み出された技法や概念なのかもしれません。
しかしそれで本当に大きな効果を発揮するのであれば、これは現代の多くの人にとって恩寵になりうるでしょう。
たとえば良い時にシヴァに祈り、良くない時にはバイラヴァに祈る、というような形で祈れるのであれば
大変なご利益につながるかもしれません。
この技法や概念に関しては個人的にまだ研究が必要かな、と思っておりますが
世界一の人口になった多様性に満ちたインドの素晴らしい考え方のひとつなのでしょうね。
とても魅力を感じます。
(文章:ガネーシャ・ギリ)
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ガネーシャ・ギリ氏共著 『インド占星術と運命改善法』
ガネーシャ・ギリによるヨーガクラス
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